『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』は、残虐な殺人鬼として恐れられる大公・バラスのもとへ嫁いだヒロイン、セレンを描く恋愛ファンタジーです。

絶望系官能小説のヒロインに転生し、「このままではバラスに監禁される」と覚悟していたセレン。

ところが実際に出会ったバラスは、噂とはまるで違う不器用で優しい男性でした。

二人は次第に惹かれ合っていきますが、物語が進むと「セレンは本当に小説へ転生したのか?」という、物語そのものをひっくり返す秘密が明らかになります。

原作小説はすでに本編・外伝まで完結、セレンの正体やバラスとの結末、原作小説で描かれたその後まで判明しています。

この記事では、原作小説の完結まで読んだうえで、

  • セレンとバラスは最後に結ばれるのか
  • セレン(結美)の本当の正体
  • バラスはなぜ「残虐非道な大公」と呼ばれているのか
  • 偽物のセレン、魔女ローウェンの正体
  • 原作小説の最終回と外伝で描かれるその後

などをネタバレありでまとめていきます。

漫画の先の展開や最終的な結末まで知りたい方は、このまま読み進めてみてください。

当サイトでは日本版の漫画85話、韓国版の漫画100話、原作小説174話まで確認しています。漫画はシーズン3が連載中です。2026年9月15日時点。



目次
  1. 『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』原作・漫画情報
  2. ネタバレ|セレンとバラスはどうなる?原作結末までのあらすじ
  3. セレンの正体をネタバレ|本当に小説へ転生したの?
  4. バラスは本当に残虐非道な殺人鬼?監禁する理由も解説
  5. ローウェンは何者?偽物のセレンとの関係
  6. シーナが時間を巻き戻した理由は?
  7. 原作外伝ネタバレ|セレンとバラスのその後
  8. 『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』登場人物
  9. 漫画は完結している?原作小説は全174話で完結
  10. 『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』はどこで読める?
  11. ネタバレまとめ|セレンとバラスは運命を変えて幸せになる

『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』原作・漫画情報

『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』は、韓国小説『북부 대공』を原作としたSMARTOON作品です。

残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます 韓国 原作 小説

日本ではピッコマで独占配信、2026年9月時点では87話まで公開されています。

ピッコマでは毎週木曜日に連載中で、日本翻訳版の漫画はまだ完結していません。

作品名 残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます
韓国原題 북부 대공(直訳:北部大公)
作家 Ha uibam/GGO/TooMuchTension
出版社 Haksan
日本配信 ピッコマ独占配信
漫画 連載中
原作小説 本編125話+外伝49話まで完結

原作小説は本編125話で物語の大きな謎とセレン&バラスの関係に決着がつき、その後に49話分の外伝が続きます。

つまり、本編と外伝を合わせると全174話です。

漫画ではまだ物語の途中ですが、原作ではすでにセレンの正体、バラスとの恋の結末、黒幕の目的、二人の結婚後まで判明しています。

なお、韓国ではこの全174話とは別に、2026年に新たな「外伝2」も刊行されています。

この記事では、まず物語本編の結末までを中心に整理し、その後に外伝で描かれたセレンとバラスの未来についても紹介していきます。


ネタバレ|セレンとバラスはどうなる?原作結末までのあらすじ

ここからは、『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』の漫画と原作小説をもとに、セレンとバラスの出会いから最終的な結末までをネタバレありで解説します。

物語序盤だけを見ると、「悲惨な原作の運命を変えながら、恐ろしい大公と恋に落ちていく転生ロマンス」に見えます。

しかし後半では、セレンの転生そのものに隠された秘密が明らかになり、物語の印象が大きく変わっていきます。


殺人鬼バラスの花嫁・セレンとして目を覚ます

主人公の結美が目を覚ますと、そこは自分が途中まで読んでいた小説『怪物大公』の世界でした。

しかも彼女が転生したのは、物語の中で悲惨な運命を迎えるヒロイン・セレン。

結婚相手となる北部大公バラスは、戦争の英雄である一方、残虐な殺人鬼として恐れられている男です。

結美が知っている原作世界では、セレンはバラスに閉じ込められ、自由を奪われたまま絶望的な日々を送るはずでした。

当然、セレンも最初は「どうにかして生き延びなければ」と警戒します。

ところが、実際に会ったバラスは想像していた人物とはまるで違いました。

強面で口数も少なく、他人から見れば恐ろしい大公そのものですが、セレンに乱暴するどころか、むしろ彼女との接し方が分からず戸惑っている様子。

しかも顔はセレンの好みにど真ん中。

「どうせ簡単には逃げられないのなら、バラスと良い関係を築けばいいのでは?」

そう考えたセレンは、原作の悲惨な未来を回避するためにも、少しずつバラスへ歩み寄っていきます。


残虐な大公のはずが…バラスはセレンに惹かれていく

残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます

バラスもまた、自分を必要以上に怖がらないセレンへ強く興味を持ち始めます。

彼は長く戦場で生き、人間らしい愛情や親密な関係とは縁遠い人生を送ってきました。

そのためセレンに好意を抱いても、普通の恋人のように気持ちを伝えることができません。

じっと見つめたり、必要以上に護衛したり、セレンが離れていかないか気にしたりと、愛情表現はかなり不器用です。

一方のセレンも、目の前のバラスと自分が知る「原作のバラス」との違いに戸惑います。

監禁されるはずなのに、なぜ閉じ込められないのか。

恐ろしい男のはずなのに、なぜ自分を傷つけようとしないのか。

次第にセレンは、バラスが残虐な力を持つ人物であること自体は間違いではないものの、その力をセレンへ向けようとしているわけではないと気づき始めます。

バラスもまた、セレンを自分のそばへ置いておきたいという強い執着を抱きながら、彼女の意思を完全に無視して閉じ込めることはできません。

「逃げられたくない」と思いながらも、最終的にはセレン自身に自分を選んでほしい。

そんな相反する感情が、バラスの中で少しずつ育っていきます。


セレンが「別の世界で生きていた」ことをバラスに告白

互いに惹かれ合いながらも、セレンとバラスの関係はなかなか素直には進みません。

大きな転機となるのが、セレンが自分の秘密をバラスへ打ち明ける場面です。

セレンは、自分が別の世界で「ユミ」として生きていたこと、そしてこの世界を小説として知っていたことをバラスへ告白します。

セレンにとっては、自分のすべてをさらけ出すほど大きな決断でした。

しかし、魔女や呪いが実在する世界で生きてきたバラスにとって、その話をすぐに理解するのは簡単ではありません。

彼はセレンを失いたくないからこそ慎重になり、彼女の身に何らかの魔術が関わっているのではないかと疑います。

ところがセレンからすれば、勇気を出して真実を話したのに信じてもらえなかったように感じてしまいます。

二人はここで大きくすれ違うことに。

ただ、この出来事をきっかけに、物語は単なる恋愛のすれ違いから「セレンの魂は本当に誰なのか」という核心へ踏み込んでいきます。


魔女ローウェンの登場でセレンの正体に異変

やがてセレンの周囲では、彼女が読んだ原作だけでは説明できない出来事が次々と起こり始めます。

自分の記憶にある小説と現実の展開が一致しない。

知らないはずの出来事や、魔術に関係する不可解な現象まで現れるようになります。

そして浮かび上がってくるのが、魔女ローウェンとヴィンセントの存在です。

ローウェンは、かつて本物のセレンの身体と立場を利用するため、セレンの魂そのものを別の世界へ追いやっていました。

その計画に関わったのが、魂や世界の境界へ干渉できる存在・ヴィンセントです。

ここで、セレンが「自分は現代からこの身体へ転生してきた」と信じていた前提そのものが崩れ始めます。

さらにローウェンは、セレンの姿や立場まで奪い、バラスの前で自分こそ本物のセレンであるかのように振る舞おうとします。

単なる恋敵ではなく、セレンという存在そのものを乗っ取ろうとする相手だったのです。


最大のネタバレ|結美の正体は「本物のセレン」だった

物語後半で明らかになる最大の事実。

それは、ユミこそが、本来セレンの身体に宿っていた本物のセレン本人だったということです。

主人公は、現代人・結美が小説のヒロインへ転生したわけではありませんでした。

かつてローウェンによって本来の身体から追い出されたセレンの魂が、別世界へ送られ、そこで「結美」として人生を送っていたのです。

つまり、結美として過ごした人生も偽物ではありません。

彼女は本物のセレンでありながら、別の世界で結美というもう一つの人生を実際に生きていました。

さらに、結美読んでいた「小説」も絶対的な未来を描いたものではありません。

別の時間軸やヴィンセントの介入などが入り交じった不完全な情報だったため、現実では原作通りにならない出来事が数多く起きていたのです。

セレンがずっと抱えていた、

「自分は本物のセレンから身体を奪ってしまったのではないか」

という不安も、ここで覆されます。

彼女は誰かの人生を奪った部外者ではなく、奪われていた自分自身の人生へ戻ってきた本人だったのです。


偽物のセレンを前にしてもバラスは本物を見失わない

終盤では、ローウェン側の術によってセレンの外見まで変えられ、本物と偽物を簡単には見分けられない状況に追い込まれます。

しかし、ここで重要になるのがバラスの変化です。

物語序盤のバラスには、セレンを自分のそばへ置き、逃げられないようにしたいという強い所有欲がありました。

ところが最後に彼が選ぶのは、「セレンという身体」ではありません。

二人の間で交わしてきた言葉。

日々の反応。

積み重ねてきた記憶。

バラスはそうしたものから、姿や立場が変わっても自分が愛してきたセレン本人を見失いません。

ローウェンがセレンの顔や地位を手に入れても、バラスの愛まで奪うことはできなかったのです。

そして陰謀が明らかになり、ローウェンとヴィンセントの企みも崩れていきます。


結末ネタバレ|セレンとバラスは結ばれて3人の子どもを授かる

すべての騒動を乗り越えたセレンは、自分こそが本物のセレンだったことを受け入れます。

同時に、現代で結美として生きた記憶も否定せず、その経験まで含めて「自分自身」だと受け止められるようになります。

バラスもまた、セレンを失うのが怖いから閉じ込めるのではなく、セレンが自分の意思で帰ってきたいと思える場所になることを選びます。

そして二人は、ようやく互いの気持ちが一方通行ではなかったことを確認。

物語は明確なハッピーエンドを迎えます。

その後のセレンとバラスは夫婦として家庭を築き、最終的には3人の子どもにも恵まれます。

残虐な殺人鬼に監禁されるはずだったセレンと、愛し方を知らなかったバラス。

原作で決められていた悲惨な関係にはならず、二人は自分たちの意思でまったく違う未来を選び取ったのでした。


セレンの正体をネタバレ|本当に小説へ転生したの?

結論からいうと、セレンは「現代人・結美が小説のヒロインへ転生した人物」ではありません。

結美の魂こそが、本来セレンの身体に宿っていた本物のセレンです。

過去に魔女ローウェンがセレンの身体と立場を利用しようとしたことで、本来のセレンの魂はヴィンセントの力によって別世界へ送られます。

そこでセレンは自分の正体を知らないまま、「結美」という女性として現代社会で一つの人生を送りました。

そのため物語冒頭で本人が、

「小説のヒロイン・セレンに転生した」

と思ったのも無理はありません。

しかも結美は、こちらの世界で起きた出来事を「小説」として読んでいます。

ただし、この小説も未来を正確に記したものではなく、別の時間軸やヴィンセントの介入が混ざった不完全な情報でした。

原作小説と実際に起きる出来事が少しずつ違っていたのも、このためです。

つまり本作は、単純な異世界転生ものではなく、自分が何者なのかを知らずに別世界で生きていたセレンが、本来の人生へ帰ってくる物語でもあります。


バラスは本当に残虐非道な殺人鬼?監禁する理由も解説

バラスは、すべてが噂だったわけではありません。

戦場では圧倒的な力を持つ英雄であり、敵には容赦しない危険な一面もあります。

満月や血、北部にまつわる呪いなども関係しており、周囲から「怪物」のように恐れられるだけの理由はあります。

ただし、セレンに対するバラスの姿は、彼女が知っていた小説の描写とは大きく異なります。

バラスはセレンへ強い執着を抱き、

「逃げられるくらいなら閉じ込めてしまいたい」

と考えるほど独占欲の強い人物です。

しかし実際には、セレンの意思を無視して監禁することができません。

セレンを手元へ置いておきたい。

けれど、本当は彼女自身に自分を選んでほしい。

この二つの感情の間で揺れているのが、バラスです。

物語が進むにつれて、彼はセレンを「所有する」ことで失わないようにするのではなく、彼女が自分から帰ってきてくれる存在になろうと変化していきます。


ローウェンは何者?偽物のセレンとの関係

ローウェンは、物語後半の大きな鍵を握る魔女です。

彼女こそが、本物のセレンから身体と人生を奪おうとした人物。

ヴィンセントの力を利用してセレンの魂を別世界へ追いやり、自分がセレンの身体や立場を利用できる状況を作っていました。

そのため、物語では

「本物のセレンは誰なのか?」

という問題が浮上します。

終盤ではさらに術によって外見まで操作され、見た目だけでは本物と偽物を判断することが難しくなっていきます。

しかしローウェンがセレンの姿や名前を手に入れたとしても、セレン本人になれるわけではありません。

バラスが愛しているのは、「セレンという名前の美しい女性」ではなく、一緒に暮らし、言葉を交わし、少しずつ関係を築いてきた相手そのもの。

だからこそ、姿を偽られてもバラスは本物のセレンを選びます。

ローウェンの存在によって、「人を本物たらしめるものは身体なのか、それとも記憶や関係なのか」という本作のテーマがはっきりしていきます。


シーナが時間を巻き戻した理由は?

残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます

バラスの姉で皇后でもあるシーナも、物語後半の重要人物です。

一見すると冷静で強気な女性ですが、彼女は家族を守るためなら非常に危険な魔術にも手を出す人物。

シーナが時間を巻き戻した最大の理由は、病弱な息子である皇太子を死の運命から救うためです。

一度起きてしまった悲劇を変えようと、シーナは時間そのものを巻き戻してきました。

しかし時間をやり直せば、すべてが理想通りになるわけではありません。

悲劇を回避しようとするたびに別の歪みが生まれ、その隙をローウェンやヴィンセントに利用されていきます。

結美が読んでいた「小説」と現在の出来事が一致しない理由にも、こうした複数の時間軸が関係しています。

つまりセレンが知っていた原作は、これから必ず起きる未来ではありません。

過去の失敗した時間軸や、ヴィンセントによる情報操作などが入り交じった物語だったと考えると分かりやすいでしょう。

そして今回の時間軸では、本物のセレンがバラスのもとへ戻ったことによって、それまで繰り返されてきた運命が大きく変わっていきます。


原作外伝ネタバレ|セレンとバラスのその後

原作本編は125話で大きな決着を迎えますが、その後には49話分の外伝が続きます。

外伝では、セレンとバラスの結婚後の生活だけでなく、二人の子どもたちや、シーナと皇帝の過去まで描かれています。

本編でつかみ取ったハッピーエンドが一時的なものではなく、家族としてその先の人生まで続いていることが分かる内容です。


セレンとバラスには3人の子どもが誕生

本編の騒動を乗り越えたセレンとバラスは、その後も夫婦として一緒に暮らし、3人の子どもに恵まれます。

バラスは相変わらずセレンへの愛情が深く、子どもたちに対してもかなり過保護。

かつては「愛する人を失いたくないから閉じ込めたい」と考えていた彼ですが、家庭を持ってからは、その強い執着が妻や子どもを守ろうとする愛情へ変わっていきます。

セレンもまた、原作の筋書きに怯えていた頃とは違い、自分の意思で夫や子どもたちと人生を歩んでいます。

「監禁されるヒロイン」と「残虐な大公」になるはずだった二人が、ごく普通に家族として幸せに暮らしていること自体が、この作品での最大のハッピーエンドといえるでしょう。


末娘レインズとリオネルの恋

外伝で大きく描かれるのが、セレンとバラスの末娘・レインズの物語です。

レインズは父バラスに似た、力強い体格と存在感を持つ少女。

しかし本人は、自分が周囲の令嬢たちのような華奢な体つきではないことを気にしています。

幼い頃には、平民の少年リオネルから自分の外見について傷つく言葉を言われた経験もあり、それが長く心に残っていました。

成長したレインズは、社交界へ出ることにも不安を抱えるようになります。

それでもデビュタントへ参加することを決意し、そこで成長したリオネルと再会。

リオネルの方は、幼い頃の言葉がレインズを深く傷つけていたことに気づかないまま、ずっと彼女への関心を持ち続けていました。

二人の間には、

  • 幼い頃のすれ違い
  • 身分の違い
  • レインズの外見へのコンプレックス

など、簡単には乗り越えられない壁があります。

それでもリオネルは、レインズの強さも繊細さも含めて彼女を好きだと示していきます。

レインズ自身も少しずつ、父譲りの力強さを恥じるのではなく、自分自身の魅力として受け入れられるようになります。

セレンとバラスが「相手の気持ちを信じられない夫婦」だったのに対し、レインズとリオネルもまた、過去の言葉や身分差によって互いの気持ちを誤解している二人。

ただし、セレンやバラスは娘の選択そのものを奪いません。

本編で二人が学んだ「愛しているからこそ、相手自身に選ばせる」という関係が、次の世代にも受け継がれていることが分かります。


シーナと皇帝の過去も明らかに

外伝では、バラスの姉で皇后でもあるシーナの物語も深く描かれます。

本編では、圧倒的な魔力を持つ強い女性として登場したシーナ。

しかしその過去には、両親や家族をめぐる重い出来事がありました。

シーナは自分の復讐を遂げるため、皇族の遠縁にあたる人物を皇帝の座へ押し上げ、自らも皇后となります。

その始まりは、甘い恋愛とはほど遠いもの。

権力や復讐、互いを利用する関係からスタートしています。

それでも皇帝は、シーナの冷酷さだけでなく、その奥にある悲しみや家族への強い執着まで受け止めていく存在となります。

本編では、病弱な息子を救うため何度も時間を巻き戻すほど追い詰められていたシーナ。

外伝を読むことで、彼女が単なる「強すぎる魔女」ではなく、家族を失うことを恐れ続けてきた一人の女性だったことがよりはっきり見えてきます。

セレンとバラスが「結婚してから愛を知っていく夫婦」なら、シーナと皇帝は「政略や復讐の関係から少しずつ感情を育てていく夫婦」。

外伝まで読むことで、本編では描ききれなかったシーナの人生にも一つの答えが与えられています。


外伝の結末|セレンたちが選んだ幸せは次の世代へ続く

外伝の大きなテーマは、親と似ていても、同じ運命を生きる必要はないということです。

末娘レインズはバラスの外見や力強さを受け継いでいますが、父のように孤独な「怪物」として生きるわけではありません。

自分自身で恋を選び、自分の人生を歩んでいきます。

また、セレンが現代のユミとして身につけた価値観も、子どもたちを外見や身分だけで判断しない家庭づくりへつながっています。

本編では、セレンとバラスが「原作で決められていた運命」から抜け出しました。

そして外伝では、その二人が選び直した未来が子どもたちにも受け継がれていきます。

最後まで読むと、『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』は、運命を変えるだけでなく、その先の家族の未来まで自分たちで選び直していく物語だったことが分かります。


『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』登場人物

『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』の主要な登場人物をまとめました。

登場人物 人物紹介
セレン/結美 本作の主人公。
現代で結美として生きていた記憶を持ち、小説『怪物大公』のヒロイン・セレンに転生したと思っている。
バラスに監禁される悲惨な未来を知っていたが、実際の彼と接するうちに惹かれていく。
後に、結美の魂こそ本物のセレンだったことが判明する。
バラス 北部を治める大公。
戦争の英雄である一方、残虐な殺人鬼・怪物として恐れられている。
圧倒的な力を持つが、恋愛には非常に不器用。
自分を怖がらないセレンに興味を持ち、やがて深く愛するようになる。
シーナ バラスの姉で帝国の皇后。
強力な魔力を持つ魔女でもある。
弟夫婦の関係を後押しする一方、病弱な息子である皇太子を救うため、時間を巻き戻してきた重要人物。
ローウェン セレンの身体と立場を奪おうとした魔女。
本物のセレンの魂を別世界へ追いやった原因となる人物で、「偽物のセレン」をめぐる事件の中心にいる。
ヴィンセント 魂や世界の境界へ干渉できる超越的な存在。
ローウェンに協力し、セレンの魂を別世界へ送ることや、結美が「小説」としてこの世界を知ることにも関わっている。
レインズ セレンとバラスの末娘。
父バラスによく似た力強い体格を持つ。
韓国の原作外伝では彼女の成長と恋愛が大きく描かれる。
リオネル レインズの幼なじみで平民出身の青年。
幼少期のすれ違いを経て、成長したレインズと再会し、彼女への想いを伝えていく。

セレンとバラスの恋愛だけでなく、シーナ・ローウェン・ヴィンセントが関わることで、物語後半は魂・時間逆行・本物と偽物のセレンをめぐる展開へ大きく広がっていきます。


漫画は完結している?原作小説は全174話で完結

残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます 韓国 原作 小説

『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』の日本版漫画は、2026年9月時点ではまだ完結していません。

ピッコマでは87話(シーズン3)まで公開していて、現在も木曜日連載として掲載されています。

一方、韓国原作小説『북부 대공』はすでに完結済みです。

原作の構成は、

  • 本編:125話
  • 外伝:49話
  • 合計:174話

となっています。

本編125話の中で、セレンの正体やローウェンとの因縁、シーナの時間逆行、セレンとバラスの恋の結末まで大きな謎には決着がつきます。

その後の外伝49話では、セレンとバラスが築いた家庭や3人の子どもたち、末娘レインズの恋、シーナと皇帝の過去などが描かれています。

つまり、漫画はまだ連載中ですが、原作を確認すれば物語の最終的な結末まで分かります。

なお、韓国ではこの174話とは別に、2026年に新たな「外伝2」も刊行されています。

そのため「原作174話=作品に関するすべてのエピソード」というわけではありませんが、セレンとバラスを中心とした本編の物語はすでに完結しています


『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』はどこで読める?

『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』の日本語版は、ピッコマで独占配信されています。

残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます

2026年9月時点では87話が公開、1~3話は会員登録なしでも無料で読むことができます。

さらに現在は、シーズン3の連載再開を記念したキャンペーンも実施されています。

配信サイト 配信状況 無料範囲
ピッコマ 独占配信/全87話 1~3話無料+対象話を「待てば¥0」「¥0+」で読める

ピッコマでは現在、78話分が無料システムの対象となっています。

また「¥0+」の対象拡大は2026年9月23日23時59分までの期間限定です。

通常よりもかなり先まで無料で読み進めやすくなっているため、漫画版をまだ読んでいない方や、途中で止まっていた方はキャンペーン期間中にチェックしておくといいでしょう。

原作の結末を知ったうえで漫画を読み返すと、バラスの言動やセレンの正体につながる伏線にも気づきやすくなります。


ネタバレまとめ|セレンとバラスは運命を変えて幸せになる

『残虐非道な大公様は、花嫁の扱いに困ってます』は、残虐な大公に監禁されるはずだったセレンが、悲惨な原作の運命を変えていく物語です。

しかし韓国の原作小説を最後まで読むと、単なる「小説への転生」ではなかったことが分かります。

結美の正体は本物のセレンであり、彼女は誰かの身体へ転生したのではなく、奪われていた自分自身の人生へ戻ってきた人物でした。

バラスもまた、最初はセレンを失うくらいなら閉じ込めたいと考えるほど強い執着心を持っていましたが、物語が進むにつれて少しずつ変化します。

最終的には姿や肩書きではなくセレン本人を見つけ出し、彼女自身の意思を尊重できるようになります。

二人はすべての騒動を乗り越えて互いの愛を確認し、その後は3人の子どもに恵まれて幸せな家庭を築きます。

タイトルだけを見るとかなりダークな展開を想像しますが、実際は不器用すぎるバラスと前向きなセレンが少しずつ距離を縮めていく、相互救済の要素が強い作品です。

漫画はまだ連載中なので、セレンの正体やバラスが彼女をどう見つけ出すのか、どのように描かれるのか、今後も注目したいですね。


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