『メリーサイコ』の結末・最終回までのあらすじを、外伝込みでネタバレ解説します。
あわせて、ソリョンが国家情報院の“監視対象”だった理由と、ウシンの目的や正体についても、韓国の原作小説を読んだ上で伏線を回収しながら考察していきます。
- 『メリーサイコ』の作品概要(韓国原作)
- 登場人物と関係性(ウシン/ソリョン)
- ネタバレあらすじ〜結末・最終回までの流れ
- 外伝あらすじ
- 伏線回収と考察(監視の理由やウシンの目的など)
盲目の主婦として静かに暮らしていたソリョンは、夫が跡形もなく消えた日から常識ごと踏み越えて真実へ向かいます。
しかも相手は国家情報院。普通なら引き返す場面で、彼女は逆に踏み込んでいくんですよね。
そして物語が一気に加速するのが“正体バレ”の瞬間です!!
幸せだった結婚生活は、夫にとって「業務」だった。そう知った瞬間、ソリョンの何かが外れます。そこから狂気が、静かに顔を出していきます。
※ここから先はネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
『メリーサイコ』とは?韓国原作・作品概要
『メリーサイコ(메리 사이코)』は、韓国の現代ロマンスウェブ小説を原作にしたロマンス・スリラー作品です。
作家は건어물녀(日本では「干物女/GONNA」と訳されることも)。
2023年・2024年にRIDIロマンス小説部門で連続大賞を受賞し韓国では人気作品で、読者の間でも「没入感がすごい」「先が読めない」と評価を集めました。
この作品の魅力は、派手な事件より先に、登場人物の感情がじわじわ壊れていくところにあります。
平凡な専業主婦として暮らしていた盲目のソリョンが、夫の失踪をきっかけに“真実”へ触れてしまい、抑えていた狂気を少しずつ解放していく。
その過程がリアルで、怖いのに目が離せません。
ロマンスとスリラーが同じ温度で絡み合う、独特の空気感がクセになります。
同じ原作者の別作品も刺さりやすいので、気になる方はこちらもあわせてどうぞ。
【花は甘い罠】ネタバレ結末|植物状態から目覚めた殺人鬼と嘘の夫婦生活の行方
“甘いのに危ない”“守られてるのに逃げられない”みたいな空気が好きなら、かなり相性いいと思います!
『メリーサイコ』登場人物・相関図まとめ
この作品、人物の“正体”と“嘘”が恋愛と同じくらい物語を動かします。
特に中心になるのは、イ・ウシン(=キム・ヒョン)とハン・ソリョン。
二人の立場と感情のねじれを、最初に押さえておくと読みやすいですよ。
ハン・ソリョン
元介護士で、平凡な主婦として暮らしていた女性(27歳)。
ただし彼女は“平凡”の皮が薄い。夫キム・ヒョン(=ウシン)が消えた日から、ソリョンは止まりません。
「探す」ためなら悪事も躊躇しない。国家情報院に喧嘩を売ってでも、夫の正体に辿り着こうとします。
盲目になってからの2年間は幸せだったのに、その幸せが「業務」だったと知った瞬間、ソリョンの中の何かが割れて、覚醒していきます。
イ・ウシン(=キム・ヒョン)
国家情報院のエリート諜報員。
現在は民間軍事企業ブラスト社に潜入し、特殊保安チームのチーム長(31歳)。
ターゲットだったソリョンと2年間の偽装結婚をして、作戦終了と同時に姿を消した男です。
でも、この男、冷徹に見えるくせに、ソリョン相手だと情が深いようで…。
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『メリーサイコ』ネタバレあらすじ|夫失踪からブラスト社での再会まで
ソリョンが国家情報院に捕まる|越北未遂と「キム・ヒョン」だけの供述
ソリョンは夫の痕跡を追ううち、彼が国家情報院と関係している可能性に辿り着きます。
ホ・チャンナが所属するブラスト社の助けもあり、ソリョンは越北を試みて国家情報院(対共捜査部)に逮捕されます。
疑いは国家保安法違反、軍事施設損壊。
動機を問われても、彼女の答えは「キム・ヒョン」だけ。
なのに捜査は電話一本で急に終わり、診断書を突きつけられます。統合失調症扱い。
ソリョンがここで余計に確信してしまうのも無理ないです。
やっぱり夫は国情院側の人間で、何かを隠している。
拉致計画始動|ソリョン、次長を人質にするルートへ
ソリョンは次に「国家情報院の要人を人質にできれば、夫の所在に触れられる」と考え、拉致の計画を立て始めます。
ただ、彼女には人脈がない。そこで頼るのがブラスト社ルートです。
技術と人脈を得るために、ソリョン自身がブラスト社に入ろうとします。
最初は厨房の補助など末端の仕事から始まりますが、彼女の目的は一貫していて、そこが逆に不気味なほど強い。
一方その頃、イ・ウシンは、国家情報院の任務でブラスト社へ潜入していました。
辞表を出したはずなのに受理されず、最後の任務として「特殊保安チームのチーム長」という立場で入社します。
国家情報院から漏れている情報を探る任務――表向きはそれ。
「仮面なしで、イ・ウシンとして働け」という命令は、後から見ると皮肉すぎますよね。
ブラスト社で再会|ウシンが気づくのは12話
ソリョンがブラスト社の訓練員になり、現場の技術と人脈を得ようとする中で、ついにウシンと再会します。
ウシンは一目で気づきます。2年間“妻だった”ソリョンだと。
彼はソリョンを守りたい…というより最初は「追い出したい」。
危険な任務や厳しい訓練を見せれば、この女性は諦めて辞めると思っていたのです。
でもソリョンは折れない。むしろ適応していく。ここが怖いほど気持ちいい。
そしてウシンは知るんですよね。騙していたのは自分だけじゃない。ソリョンもまた、キム・ヒョンを騙していたと。
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『メリーサイコ』結末ネタバレ|最終回までの流れを時系列で要約
ここから先は結末・最終回までのネタバレです。
ブラスト社で再会した二人は、「夫婦だった過去」と「今の立場」が噛み合わないまま、同じ場所で呼吸をすることになります。
ソリョンはキム・ヒョンを取り戻すために動き、ウシンはソリョンを“元の生活に戻す”ために追い詰めようとする。
最初は、完全に別方向を向いています。
国家情報院への挑発が加速する
ソリョンは国家情報院に近づくため、ホ・チャンナの助けも借りて大胆に動きます。
大統領の退職金50億横領に関わるなど、わざと火種を作って追跡を誘うんです!
案の定、国情院要員がソリョンの家に押し寄せ、彼女は制圧されます。
それでもソリョンは折れません。
条件を出して「キム・ヒョンと通話させろ」と要求します。
国情院側は、ウシン本人ではなく“それっぽい音声”で誤魔化す。ここでソリョンの不信は決定的になります。夫(キム・ヒョン)を隠しているのは国情院だ、と。
ウシンはこの状況を見て、怒りと焦りで頭がいっぱいになります。ソリョンを守りたいのか、支配したいのか、自分でも整理できない。
でも彼は決断します。ソリョンの計画に乗る。チュ・ソルホン次長の拉致まで、手を貸すんです。
同居再開|「そうしてこそ、忘れる」ウシンの決断
ウシンはソリョンの家で再び暮らすことを提案します。
理由がまた残酷で優しい。
- そうしてこそソリョンがキム・ヒョンを忘れる
- 国家情報院は二度と彼女を脅かすな(次長への警告)
ここで次長が口にする“あの子”の手がかりも、後の真相へ繋がる気配として刺さります。
司祭カイ登場|ロシア語で「ソーニャ?」と呼ぶ男
女性用トイレから平然と出てくる司祭。ロシア正教会。
彼はソリョンを見てロシア語で話し、最後に韓国語で「…ソーニャ?」と呼んできます。
この瞬間、物語の空気が変わります。
「夫探し」から、「私は誰なのか」へ。
拉致成功するも、渡されたのはキム・ヒョンの死体
ソリョンは煙幕ガスでソルホン次長の拉致に成功。
けれど本当に欲しいのは次長そのものではなく、次長が隠している「キム・ヒョンの所在」です。
ソリョンが次長を返す“取引”の末に受け取ったのは、キム・ヒョンの死体でした。
ここ、読んでて胃がギュッとなったし、ぞわっとしました…。
ソリョンは嗚咽しながらも、そこで終わらない。
死体の顔の皮を剥いで、正体を確認するんですよ!
そして気づきます。これは偽物だ、と。シリコンマスクで作られた“キム・ヒョン”で、彼ではない。
ソリョンは「信じていたもの」を全部失います。
結婚生活も、愛情も、記憶も、触れてきたぬくもりも。残ったのは、確信だけ。キム・ヒョンは生きている。そして、隠している誰かがいる。
キム・ヒョン=イ・ウシンが確定し、関係はねじれていく
ついにソリョンは、キム・ヒョンの正体がイ・ウシンだと知ります。
ここからは、復讐とロマンスが同時に走るゾーンです。
ウシンが彼女を騙していたように、ソリョンもまたウシンを“許さない”。
簡単に受け入れない。むしろ同じ痛みを返す。ウシンはここから、体も心も削れていきます。
でも不思議なんですよね。壊れていくほど、二人の執着だけが濃くなる。
ソリョンはウシンと「二度目の結婚」を選びます。
ただし、甘い再婚ではありません。自分が主導権を握り、相手の嘘と過去ごと抱えさせる形の再スタートです。
ウシンもまた、国家情報院も、キム・ヒョンという偽の人生も葬り、ウシンとしてソリョンのそばに残りたいと望むようになります。
過去編へ:冬城、ソーニャ、ウシンの原点
序盤からの疑問――「なぜソリョンは監視されていたのか」が、ここで回収されます。
ソリョンは、サハリン修道院で育てられた“ソーニャ”。
国家情報院次長チュ・ソルホンと脳科学者リガイの間に生まれ、記憶操作のベリーチップを埋め込まれた存在でした。
そしてウシンは、ロシア貴族ソルジェニーツィン家の後継者ユーリ。冬城でソーニャと出会い、そこだけが彼の“人間の時間”だった。
冬城は爆破され、多くが死に、ユーリだけが生き残る。
ここからの二人は、国家情報院や米情報局、司祭など外部の勢力に引き裂かれながらも、互いの過去を理解する方向へ進んでいきます。
最終回:互いを理解した上で選び直す
紆余曲折の末、ソリョンはウシンの過去を辿り、ウシンもまたソリョンを「守る」だけではなく「理解する」側へ寄っていきます。
最終的には、二人は互いの正体と傷を抱えたまま、それでも一緒にいる結末へ。
ここまで来ると、恋愛の甘さというより、生存と選択の物語として刺さります。
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『メリーサイコ』外伝ネタバレ|新婚8ヶ月のふたり
外伝では新婚8ヶ月目のウシンとソリョンが描かれます。
ソリョンは国家情報院のエリート諜報員になる訓練に入り、初任務としてウクライナの捕虜収容所で北朝鮮軍に接近し、亡命希望者を後送する作戦へ。
説明を受ける途中、写真の中に“キヤに似た人物”を見つけた彼女は、任務の裏で過去の手がかりも追う決意を固めます。
さらに上官テ・ムギョンと夫婦に偽装する命令が下り、ウシンは怒りながらも妻のバックアップを準備。
しかし要員情報が外部に流出する事故が起き、ソリョンの生死が分からなくなります。
ウシンは待てず、救助作戦へ。
そこへ新任のテ局長が介入し、自分がかつて“結婚任務”で妻を失った後悔から、ソリョンを人質にしてウシンを引き入れます。
それでも二人は互いへの信頼を武器に突破し、脱出に成功。テ局長は最終的に自ら死を迎えます。
事件後、ソリョンの不在を想像するだけで耐えられなくなったウシンは、彼女の「分身」が必要だと感じ、二人は“赤ちゃん計画”を始動。妊娠確認まで描かれて外伝は終わります。
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伏線回収と考察|監視の理由・ウシンの正体・サハリン
ソリョンがなぜ監視対象だったのか、ウシンの過去や正体は何だったのか、そしてサハリン(冬城)と爆破事件がどう繋がるのかをまとめて回収します。
ここを押さえると、序盤の違和感や“正体バレ”の破壊力が一気に腑に落ちて、物語の見え方が変わりますよ!
ウシンの正体は?
イ・ウシンの正体は、ロシアの由緒ある貴族家門ソルジェニーツィン家の後継者でした。
幼少期に両親を祖父に殺され、感情を殺して完璧な貴族として生き延びます。
14歳で爆弾テロを唯一生き残り、戦場を歩き回るような人生へ。
そして彼が探し続けるのが、冬城で出会った少女・ソーニャ(=ソリョン)。
18歳で韓国へ渡り、国家情報院次長ソルホンと契約し、最高のエリート諜報員になります。
初の長期任務で「キム・ヒョン」としてシリコンマスクを被り、ソリョンに接近、結婚し、2年間の偽装生活を続けました。
「任務」だったはずが、人生になってしまった。ウシンの破綻って、ここから始まってるんですよね。
ソリョンが監視対象だった理由
ソリョンが監視されていた理由はシンプルで、彼女が「一般人」ではなかったからです。
越北を試みても重罪で潰されず、むしろ“心身微弱”“統合失調症”のようなラベルで片付けようとされたのは、優しさではなく封じ込め。深掘りされる前に、静かに消したかった動きに見えます。
ソリョンの正体は、幼い頃“ソーニャ”と呼ばれていた少女で、国家情報院次長チュ・ソルホンと天才脳科学者リガイ・ビクトルの極秘の娘でした。国情院トップが絡む「身内の秘密」なだけで、監視対象になる理由として十分です。
さらに厄介なのが、リガイが開発したベリーチップ(記憶操作・情報保存)です。リガイは研究資料を強靭な子どもたちの頭に保存し、その一人が娘ソーニャ=ソリョン。
つまりソリョンは、本人の意思とは無関係に“国家レベルの機密”を抱えた存在でした。
だから国家情報院は、ソリョンを守るというより「管理する」。
バードボックス作戦で偽装結婚まで用意したのも、彼女を安全に暮らさせるためという建前の裏で、秘密が表に出ないよう囲い込む意味が大きかった。
ソリョンが監視対象だったのは、彼女が狙われたからではなく、彼女の存在そのものが隠したい真実の中心だったからです。
サハリン(冬城)と爆破事件の全貌
サハリンの「冬城」は、スパイとして育てられた子どもたちが送られる最終テスト場です。
脱落者は容赦なく処分される、極秘の施設でした。
ソーニャ(=ソリョン)もそこで“試される側”として置かれ、同じ場所にいたユーリ(=後のウシン)と出会います。
その冬城が爆破されたのは、ソーニャを含む子どもたちの存在が外に漏れれば国家レベルの問題になるうえ、ソルホンとリガイの「娘を守りたい/秘密を消したい」という思惑が重なったからです。
結果として冬城は崩壊し、多くが死亡。
生き残ったのはユーリ(ウシン)だけで、この事件が二人の過去と現在をつなぐ“原点”になります。
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読後感想|“夫探し”じゃなく、「私が何者か」に気づく物語だった
読み終えて一番残ったのは、夫探しのスリルより、ソリョンが「私が外部の人間だった」と自覚していく過程です。
表向きは柔らかく順応的な主婦なのに、真実に触れた途端、内側の“狂気”が少しずつ顔を出す。
そのグラデーションがリアルで、怖いのに目が離せませんでした。
「彼を捕まえられないなら、むしろ先に捕まる」
この台詞、ストーリーの中では暴走なんだけど、なぜか私の心にも刺さって。
何かを本気で欲しい時って、理屈より先に体が動くんだよな…って、変に納得してしまいました。
ウシンもまた、全部を貫くみたいな男なのに、ソリョンの前だと揺れる。
二人が互いの正体と感情を突きつけ合って、関係が歪んで、でも離れられなくて、もう一度合わさる。読んでる間ずっと心がいろんな方向に揺れてました。
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まとめ|『メリーサイコ』ネタバレ要点!結末まで
- ソリョンは夫失踪をきっかけに“狂気”を解放し、国家情報院へ踏み込む
- 死体偽装・拉致・司祭カイ登場で、物語は「冬城」へ繋がる
- ソリョンはソーニャであり、次長ソルホンの娘。ベリーチップが鍵
- 最後は正体と感情を抱え直して“夫婦”として収束、外伝でさらに深掘り
結末では、互いの正体と傷を知ったうえで、二人は関係を選び直していきます。
甘い再会ではなく、嘘も執着も背負ったまま、それでも離れないという決着。
だからこそ読後に残るのは、恋愛の余韻だけじゃなく「生き方ごと塗り替えられた」ような重みでした。
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