【かたわれ令嬢が男装する理由】1話から最終回までネタバレ

この記事では、【かたわれ令嬢が男装する理由】1話から最終回までのネタバレあらすじ、最新話まで無料で読める公式サイトやアプリについてまとめました。

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「かたわれ令嬢が男装する理由」ネタバレあらすじ
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「かたわれ令嬢が男装する理由」ネタバレから無料で読めるサイトまとめ

「かたわれ令嬢が男装する理由」ネタバレあらすじ

漫画「かたわれ令嬢が男装する理由」は、2024年4月時点で72話まで読むことができます。

最新話の72話までのネタバレあらすじをまとめました！

1話	2話	3話	4話	5話
6話	7話	8話	9話	10話
11話	12話	13話	14話	15話
16話	17話	18話	19話	20話
21話	22話	23話	24話	25話
26話	27話	28話	29話	30話
31話	32話	33話	34話	35話
36話	37話	38話	39話	40話
41話	42話	43話	44話	45話
46話	47話	48話	49話	50話

「かたわれ令嬢が男装する理由」1話ネタバレあらすじ

ローレイス一家は、王家毒殺を企てた罪で、処刑されようとしていました。この一家の令嬢、リナリー・ローレイスは父と母を殺され、悲しんでいます。

しかし、彼女たちは王家毒殺を企ててなどいませんでした。皇太子ディランにハメられ、冤罪をかけられたのです。

リナリーの双子の弟であるリアムも断頭台に連行されていきます。虫も殺せないリアムが王家毒殺を企てるはずなどありませんでした。

リナリーの叫びも虚しく、リアムは首を切り落とされ、殺されたのでした。

「最後はお前だな」と軽蔑の眼差しで見下すディラン。リナリーは家族を殺された恨みの感情をこめてディランを睨みます。

断頭台に連行され、殺される前にリナリーは「叶うならもう一度あの頃に…」と神に祈ったのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」2話ネタバレあらすじ

3年後に起こる惨劇を回避するため、リナリーはリアムの代わりにフォルティス学院に入学することを思いつきます。そのために、リナリーは長い髪をバッサリと切りました。

さらに、リナリーはリアムには剣術は向いていないと話し、父を説得しようと試みます。

リナリーの家系は由緒正しき騎士の家系であり、騎士は男性にしか認められていない職業でした。そのため、リナリーは周囲にバレないよう、男装して騎士科に入学することを考えていました。

その考えを父に話すも、父は猛反対します。「花嫁修業をし、女としての幸せを…」と言われると、リナリーは嫁に行くことが女の幸せではないとハッキリと口にしました。それを聞いた父はハッとした表情を浮かべます。

続けざまに、リナリーはもう一度、学院に入学することを説得しました。必死に頼む娘を見た父は、1年で結果を出すことを条件に、リナリーの学院の入学を許したのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」3話ネタバレあらすじ

3年後の惨劇の元凶である皇太子、ディランに目をつけられてしまうリナリー。そんなリナリーは、ディランに剣で勝負を持ちかけられてしまいます。

「俺が勝ったら、お前は奴隷だ」と、あまりの暴君っぷりに、リナリーは驚きます。

ディランはリナリーを挑発するため、リナリーとローレイス家を侮辱しました。最初は我慢していたリナリーでしたが、ローレイス家を侮辱されたことが許せず、勝負に乗りました。

そしてすぐに、2人の勝負が始まりました。ディランを相手に勇猛果敢に戦うリナリーを見て、周りのファシアス達は、驚きます。

リナリーは昔から、剣では誰にも負けないほどの実力でした。リナリーの予想外の強さに、焦りの表情を浮かべるディラン。遂にディランの剣は飛ばされ、ディランは負けを認めたのでした

「かたわれ令嬢が男装する理由」4話ネタバレあらすじ

ディランに仕掛けられた勝負に見事勝利したリナリー。ディランは約束通り、ローレイス家を侮辱したのを訂正しました。しかし、「まぐれで一回勝ったくらいで調子乗るなよ」と言われ、リナリーは腹を立てたのでした。

入学初日に行った決闘の噂は、すぐに学院中に知れ渡りました。そのせいか、リナリーが教室に入ると、周りの者はヒソヒソと話し、リナリーを避けるように振る舞います。

友達を作らないのはいけないと奮起していた時、アグニという1人の青年が話しかけてきました。

アグニはディランに勝ったことをすごいと褒める、素直で優しい青年でした。リナリーはリアムの名を使って自己紹介をし、2人は仲良くなったのでした。

それから2人はよく一緒に居るようになったのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」5話ネタバレあらすじ

ディランに虐められていたアグニを助けようとしたリナリー。しかし、命令に逆らったことで、周りのものは剣を振り下ろそうとします。

「殺される…！」と身構えた瞬間、ファシアスの1人であるカイルが止めに入ります。

ディランとカイルが揉めているのを、別のファシアスが仲裁し、「こんなんで明日のアリス大丈夫か？」と言います。

”アリス”という言葉を聞いたディランは急に態度を変え、不気味な笑みを浮かべながらリナリーに謝罪します。そして、ディランは”アリスの茶会”にリナリーを誘います。

アリスの茶会は、貴族なら誰もが憧れるもので、一度招待されれば、将来が約束されたも同然といわれるものでした。

しかし、ディランが何か企んでいることをリナリーは察していました。

本当は断りたかったのですが、身分の違いで断れないリナリーは渋々誘いを受けたのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」6話ネタバレあらすじ

シャワーに入っていたのをカイルに覗かれ、女だとバレてしまったリナリー。カイルを前にリナリーは正座をします。

リナリーは何としてでも、周囲に女であることをバレるのを防ぎたかったのでした。そのため、リナリーは土下座をして、このことを口外しないよう、必死に頼みます。

その頼みを無視して、「本物（リアム）は何しているのか」と問うカイル。リナリーは「おそらく、花嫁修業をしている」と答えました。

その答えを聞いて、カイルは涙を流しながら笑い、「あんたって変で面白い」と言います。

リナリーはもう一度、女であることを口外しないよう、必死に頼みました。意外なことに、カイルはその頼みをあっさりと受け入れたのでした。

喜びの表情を浮かべようとした途端、カイルは、「でも、面白くなくなったら、いっちゃうかも」と言いました。

リナリーは「もの凄く厄介なやつに弱みを握られてしまったのでは…⁉︎」と焦りの表情を浮かべたのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」7話ネタバレあらすじ

アリスの茶会に招待され、時間通りに来たリナリー。「何があってもこのお茶会、無事に終わらせてみせる！」と己を鼓舞します。

リナリーが目の前の空いている席に座ろうとすると、ディランは「お前の席はそこじゃない」と言いました。

ディランは「お前はあっちだ」と給仕をしているメイドの方を指差します。ここで、お茶会に招待したのは、給仕をさせることで、屈辱を味わせるためだったのだとリナリーは察しました。

しかし、ここで反論すれば、相手の思うツボだと思い、リナリーはあえて、給仕係を受け入れます。リナリーは花嫁修業をしていたので、給仕の仕事は心得ていました。

メイドに、お茶を注ぐことを頼まれたリナリーは、カップにお茶を注ぎました。初めは軽蔑の目で見ていた貴族たちですが、華麗にお茶を入れるリナリーを見て、驚きの表情を浮かべます。

こうして、ディランの思惑を裏切るような形で、お茶会は順調に進んでいたのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」8話ネタバレあらすじ

毒入りのお茶を口にして、血を吐いてその場に倒れてしまうリナリー。ディランが必死に彼女の身体を受け止めます。

”これは…毒か…⁉︎”とエルディックが言ったのを聞いたディランは、過去に母親が毒入りのお茶を口にして、倒れたのを思い出します。

そのことを思い出したからか、ディランの鼓動は激しくなり、手が震えています。

毒に倒れたリナリーを、カイルは魔法で治療します。カイルが積極的に人を助けるのを見て、周りのものは皆、驚きます。魔法による応急処置が終わると、カイルはリナリーを医務室に連れていきました。

現場は騒然とする中、エルディックは冷静に状況を整理します。エルディックは、全員にその場から動かないよう指示し、毒を仕込んだ犯人探しを行うことになったのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」9話ネタバレあらすじ

医務室に運ばれたリナリーが目を覚ますと、そばにはディランの姿が。毒を仕込んだ犯人だと疑われているのでは？と焦るリナリー。

ディランに「お前が毒を仕込んだのか？」と問われると、リナリーは必死に否定します。続けて「ではなぜ毒が入っているとわかった？」と問われると、リナリーは辻褄があうような理由を必死に考えます。

必死に理由を考えたリナリーは、大した理由が思いつかず、「勘です‼︎」と答えました。それを聞いたディランは、あまりの予想外の回答に固まります。やがて、その驚きは怒りの感情へと変わります。

ディランは、「一歩間違えればお前が死んでいたのかもしれないんだぞ‼︎」と、怒りを露わにしながら、リナリーに訴えます。

ディランの口から出た言葉に、リナリーは驚きます。さらに、「なぜ俺を庇って毒を飲んだ」と苦しげな表情で問うディランに、リナリーは…

「かたわれ令嬢が男装する理由」10話ネタバレあらすじ

身体の毒が完全に抜け、歩けるようになったリナリー。彼女が廊下を歩くと、まるでアイドルが現れたかのように、周りが騒がしくなります。

周りの様子に違和感を覚えたリナリーは、アグニから事情を聞くと、お茶会での出来事が学園中に広まっているとのこと。

周りの者は、殿下を救った英雄として、彼女を称えていたのでした。

そのことを知ったリナリーは、「ひっそりと過ごしたい…！」という思いとはかけ離れたこの状況に、絶望したのでした。

やがて2人は、”剣魔対抗戦”について話し始めます。リナリーがアグニを助けようとしたあの日の出来事で、2人はその選抜に選ばれたのでした。

アグニはもはや、リナリーと関わったことで受けた仕打ちを気にしていませんでした。
そんなアグニを見たリナリーは、「良い友達を持った」と、嬉しい気持ちになっていました。

そして、「剣魔対抗戦では、お互いベストを尽くそう！」と、2人は鼓舞し合ったのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」11話ネタバレあらすじ

稽古場に、剣魔対抗戦の出場者が続々と集まる中、リナリーの姿がないことにディランやファシアスが気付きます。アグニが急いで稽古場にやって来て、リナリーを探します。

先日の一件で、ディラン達に対し、トラウマを抱えていたアグニは「あれ、リアムは？」と彼らに話しかけられてしまいます。

アグニは、恐怖心を抱きつつも、リナリーが見つからないことを伝えます。さらに、アグニはリナリーの剣が外れの更衣室の前に落ちていたことを話します。

騎士科の生徒が剣を落とすとは思えないと考えたディラン。するとエルディックは「何かあったと考えるべきだな」と言います。

「アイツに何かあったとしても、俺には関係ない…」と思うディランは、庇ってくれたリナリーの笑顔を思い出します。

見て見ぬ振りをしようか、葛藤し続けましたが、ディランはみんなを置いて走り出し、彼女を探しに行ったのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」12話ネタバレあらすじ

両手を後ろに縛られ、密室に閉じ込められるリナリー。「誰かーっ、助けて！！」と必死に叫び、男に切り付けられそうになったところ、ディランが現れます。

リナリーを襲おうとした男は一斉にディランに襲いかかりますが、ディランは男たちを次々と倒します。その姿を見たリナリーは、冷血な皇太子だと思っていたディランが助けに来たことに驚いています。

男たちを全員倒したディランは「おい、大丈夫か⁉︎」と、リナリーの元へ駆け寄ってきます。

リナリーは服の胸元が破れているのに気づいて、女だとバレないよう、急いて立ち上がろうとしました。

その際、男たちに掴まれた足が痛み、倒れそうになると、ディランが支えました。

やがてファシアスたちも現れ、事態は収束していくかと思いきや…

「かたわれ令嬢が男装する理由」13話ネタバレあらすじ

ディランに胸を触られてしまったリナリー。彼女は「女だとバレた…！？」と焦り、どう誤魔化そうか必死に考えます。しかし、この状況に頭が真っ白になり、頭が回りません。

するとディランは、「お前まさか…胸も怪我しているんじゃないのか！？」と焦った様子で聞いてきました。予想外の言葉に、リナリーとカイルは目を皿にします。「お前を支えるときに胸を触ってしまったが、腫れ上がっていたぞ！」とディランは続けて話します。

女だとバレてないとわかったリナリーは、「実は胸も蹴られたみたいで…」と誤魔化しますが、ディランは「見せてみろ」と言い出しました。「それは困る‼︎」と動揺しながら返答を考えていると、カイルがディランを止めて、リナリーの傷を魔法で治しました。

彼の魔法はとても優秀で、先ほどまであった彼女の傷は、全て完治しました。リナリーはカイルにお礼を言いました。

それを見ていたディランは、なぜかモヤモヤとした気持ちになるのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」14話ネタバレあらすじ

リナリーを襲った犯人は無事に捕まり、彼らは退学処分となりました。事件が解決してから数日後、リナリーはアグニと一緒に、稽古場にて剣技の特訓をしていました。

アグニとの手合わせで、彼女は何とか勝利を収めます。「やっぱ強いなぁ！」と、お互いの健闘を讃えあっていると、カイルが2人の元にやってきました。「クライシア先輩こんにちは」とリナリーは挨拶しました。すると彼は、「カイルでいいよ敬称もいらない」と返事をします。

リナリーは「なんで急に…⁉︎」と驚いて、男の人を名前で呼ぶ恥ずかしさから、はぐらかそうとします。その様子にカイルは、「呼んでくれないなら、女ってことバラしちゃおうかな」と言って、彼女を弄びました。結局、彼女は恥ずかしさを感じながら、「カイル」と呼ぶのでした。

こうして2人で話していると、今度はディランがやってきました。そして、「俺と手合わせしろ」と言い出します。「ホントは関わりたくないのに…‼︎」と思いながらも、断るわけにはいかないので、リナリーは彼と手合わせをします。

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「かたわれ令嬢が男装する理由」15話ネタバレあらすじ

ディランとの手合わせで敗北したリナリー。勢いよく剣を飛ばされ、尻もちをついてしまいます。彼女が痛そうにする姿を見て、ディランは「男であるこいつが、何でこんなに可愛く見えるんだ…⁉︎」と、動揺します。

彼女は立とうとした瞬間、腰に痛みが走りました。「痛っ…！」と声に出てしまい、ディランに「大丈夫か？」と手を差し伸べようとします。それと同時に、カイルも「リアム大丈夫？」と言って、手を差し伸べてきました。突然カイルが出てきたことに、ディランは思わず「は？」と声に出します。

そして、リナリーがどっちの手を取るのかと、2人は喧嘩になりました。「もちろん俺の手を取るよな？」「いいや俺の手だよね？」と2人は彼女に選択を迫ります。この状況でどちらかを選ぶことなど、出来るはずがありません。結局、彼女は自分で立つことにしました。

彼女に怪我がないとわかると、2人は稽古場を後にするのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」16話ネタバレあらすじ

皇太子ディラン主催の夜会に出席するため、帰ってくるよう手紙が届きました。今まで男装してきたリナリーですが、この夜会には女性の姿で出席しなければなりません。断ろうかとも思いましたが、結局、彼女は屋敷に帰ることにします。

彼女が屋敷に戻ると、懐かしの使用人たちに温かく迎えられました。彼女たちの出迎えに、リナリーが「久しぶりー！」と返そうとした途端、彼女たちはリナリーを運びはじめました。再会の余韻に浸ることなく、すぐにでも準備を始めるようです。

リナリーの身体を洗ったり、化粧をしたりする使用人たち。しかし、髪が短い状態で夜会に参加するわけにはいきません。どうしたものかと思っていると、弟のリアムが部屋に入ってきました。そして彼は魔法を使って、彼女の短い髪を腰あたりまで伸ばしました。

これで、いよいよ夜会に行く準備ができたリナリー。これからリアムと2人で、夜会の会場へと向かいます。

「かたわれ令嬢が男装する理由」17話ネタバレあらすじ

夜会の時間になり、馬車で会場へと向かうリナリーとリアム。リアムにエスコートされながら、会場の中へと入ります。

会場に入ると、大勢の参加者がすでに中にいました。2人が入場すると、参加者たちは一斉に2人の方に視線を向けます。以前から、リナリーに関する悪い噂が流れていましたが、噂とはあまりに異なる美しさに、周りの者がざわつきます。

リナリーは目立つことなく夜会を終えるため、人の少ない場所へ移動しようとリアムに提案します。「わかった」と彼が返事をして、2人が移動しようとした途端、リアムの元にドレス姿の女性が続々と集まってきました。このままリアムは、どこかに連れ去られてしまいました。

連れていかれるところを驚きながら見ていると、ファシアスたちが入場してきました。「見つからないように移動しないと‼︎」と思い、急いでリアムと一緒に移動しようとしますが、完全に見失ってしまいます。それから、リナリーは会場内を走りながら、リアムを探しました。すると、ファシアスの1人、カイルにぶつかってしまい…

「かたわれ令嬢が男装する理由」18話ネタバレあらすじ

本来の女性の姿でカイルに正体がバレてしまったリナリー。

「何をしているの？」と聞かれるも、もし「リアムを探している」と正直に答えたならば、面白がってついてくるかもしれません。そのため、「クライシア様（カイル）が気にされることではない」と言って、ホールに戻ろうとしました。

すると、カイルもホールに戻ると言い出し、彼女をエスコートしようとします。しかし、このまま2人で戻ると、ディランに見つかってしまうかもしれません。

その可能性を考えてためらっていると、カイルは「秘密、みんなにバラしちゃおうかな」と脅してきました。結局、彼女はカイルの手を取って、2人でホールに戻ることになります。

ホールに戻ると、周りの者が一斉に2人の方に注目しました。ファシアスと並んで歩くなど、分不相応だと思う彼女は、肩身が狭くなります。

ディランに見つかりたくないこともあるため、彼女は「用事がある」と言って、足早にカイルから離れようとしました。しかし、去り際にカイルが、彼女の腕を掴んで引き止めてきて…

「かたわれ令嬢が男装する理由」19話ネタバレあらすじ

次々と、踊るよう誘ってくる男たちから逃げるリナリー。「はしたないけど、仕方ない」と思い、彼女はバルコニーから飛び降りました。

しかし、着地地点にはディランの姿が。落ちていくのを感じながら、リナリーは2度目の人生の死を悟るのでした。

空中で着地地点を変えることなどできるはずも無く、彼女はディランにぶつかりました。

「おい俺の上に乗るとはいい度胸」と言いながら、ディランはぶつかってきた相手の顔を見ようとします。するとすぐに、彼は落ちてきた相手がリアムであることに気づきました。

「早速正体がバレた…！」と慌てるリナリー。しかし、少し冷静に考えると、ディランにリアムだと”バレた”のではなく、リアムだと”間違えられた”のだと気づきました。そのため、彼女は「リアムは私の双子の弟です」と言って、何とかこの場を乗り切ろうとするのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」20話ネタバレあらすじ

ディラン主催の夜会から終わってから数日後、リナリーは再び男装して、稽古場で特訓をしていました。すると、ディランが彼女に話しかけてきました。

「お前の双子のことなんだが…」と話を切り出されると、彼女は「怪我させたから怒ってるのでは…！？」と焦り始めます。

夜会で「また会えないか？」と言われたのも、処刑場でまた会うという意味だったかのと、悟ります。なので、彼女はすぐさま、姉が怪我をさせてしまったことを謝罪しました。

夜会での出来事を知っている様子のリアムに、ディランは顔を赤らめながら、「あいつがお前の話をしたのか？」と聞いてきました。そうだと返事をするリナリーですが、ディランの反応を見て、「怒ってるわけじゃないのでは…？」と感じ始めます。

しかし、ディランが何を考えているのか、彼女には全くわかりませんでした。

2人が話していると、ファシアスたちがやってきました。彼らがやってくると、ある学生が帰ってくるという話で、皆は盛り上がります。

しかし、リナリーただ1人、誰の話をしているのかわかっていませんでした。そのため、彼女は恐る恐る、誰が帰ってくるのか聞くのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」21話ネタバレあらすじ

婚約者、リーチが帰ってくると知ったリナリー。男装していることがバレるわけにはいかないため、彼女は何としても彼に会いたくないようです。ところが、彼は後日行われる、遠征合宿に参加することになっていました。

遠征合宿当日、リナリーはリーチが来ることに、合宿どころではないと怯えていました。
しかし、どうやらアグニが言うには、ワーグマンはこの合宿に参加できなくなったようです。そのことを知った途端、彼女の表情は一気に明るくなります。ところが、合宿先に到着すると、彼女は新たな問題に直面することになりました。

その問題とは、2人1部屋で部屋割りがされていたことです。さらに、風呂は共用の大浴場であるため、男装している彼女は、合宿中に風呂に入るわけにはいきません。この事態に、頭を抱えて途方に暮れるリナリー。そこへカイルが、2人で一緒の部屋で寝ないかと提案してきて…

「かたわれ令嬢が男装する理由」22話ネタバレあらすじ

決められた部屋に各々が入った後、ディランはカイルの部屋に向かっていました。彼はいつからか、男であるはずのリアム（その正体はリナリー）のことが、どうしても気になるようです。

そのことを素直に認められない彼は、誰が何をしているのか把握しておく必要があると理由をつけて、2人がいる部屋へと向かいます。

2人のいる部屋の前にたどり着くと、部屋のドアが少し開いていることに気づきました。その隙間から中の様子を見ると、カイルに押し倒されたリアムの姿が。動揺した彼は、「何してんだ！」と言い、勢いよくドアを開けました。

「良いところだったんだから、邪魔しないでよ」と言うカイル。彼の誤解を生むような言葉に、リナリーは焦りの表情を浮かべます。案の定、ディランは2人が男同士の恋仲なのかと勘違いしてしまい…

「かたわれ令嬢が男装する理由」23話ネタバレあらすじ

部屋割りを変更したと言って、1枚の紙を壁に貼り付けるディラン。その紙を見ると、リナリーはディランと同室になるよう、変更されていました。前の時間軸で自分たち家族を処刑した男と同じ部屋になったことで、リナリーは再び、頭を抱えることになります。

「どうしてディランがリアムと同室なの？」と尋ねるカイル。その問いにディランは、「カイルとリアムを同室にするのは危険だと判断した」と答えました。

どうやら彼は部屋での様子を見て、「リアムはカイルに無理矢理押し倒されるも、立場の違いから抵抗できなかったのだろう」と考えたようです。結局、この部屋割りが再び変更されることはありませんでした。

この後、リナリーは、ディラン専用の部屋に入るも、2人用のベッドが一つしかないことに気づきます。「ソファを貸していただければ十分ですので…！」と彼女は遠慮するのですが、ディランはカイルとの関係をまだ誤解しているようで…

「かたわれ令嬢が男装する理由」24話ネタバレあらすじ

ディランの部屋の浴室で、湯に浸かっていたリナリー。彼女は、「何としても、女だとバレないように過ごさなきゃ…！」と意気込んでいました。ところが、彼女はすぐに窮地に陥ることになります。

身体が温まった彼女は、風呂から上がり、脱衣所に移動していました。しかし、そこへ蜘蛛が出てきて、その場で思わず悲鳴を上げてしまいます。

風呂場からの悲鳴を聞いたディランは、勢いよく扉を開けて駆けつけたのですが、リナリーは咄嗟のことで彼に抱きついてしまいました。このままでは裸を見られ、女だとバレてしまいます。そこで彼女はすぐさま、再び浴室に隠れました。

何が起きたのか分からず、ディランはポカンとした様子です。やがて蜘蛛がいたから叫んだのだとわかると、ディランは蜘蛛を外に追い出しました。蜘蛛を追い出したとわかると、リナリーは彼にお礼を言って、事なきをえるのでした。

リナリーが風呂から上がると、今度はディランが風呂に入りました。湯に浸かりながら、先ほど抱きつかれた時の感触を思い返すのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」25話ネタバレあらすじ

長風呂でのぼせて、リナリーが現れたと勘違いしたまま、眠りについたディラン。彼が目を覚ますとすぐに、「昨日リナリー・ローレイスがここにっ…！」と言って、飛び起きました。

しかし、彼のそばにいたのは、涎を垂らしながら寝ているリアム（正体はリナリー）でした。あまりに寝相が悪い彼の姿を見たディランは、意識がひどく朦朧していたのだと、手で顔を覆うのでした。

ディランに起こされた後、リナリーは剣技の特訓のために、集合場所に向かいました。集合場所に辿り着くと、皆が彼女の方を見て、ヒソヒソと何かを話し始めます。ヒソヒソと話す周囲の様子に、どこか空気の悪さを感じていると、アグニが彼女の元へやってきました。

彼女に会ってすぐに、「無事みたいだな！」と話すアグニ。どうやら彼はディランと同室になったことを、ずっと心配していたようです。感激した彼女は、「ありがとう！」と笑顔でお礼を言うのでした。

そして、剣技の特訓が始まりました。いつも通り、アグニと手合わせをしていると、リナリーの身に危機が迫り…

「かたわれ令嬢が男装する理由」26話ネタバレあらすじ

何者かに炎の魔法を撃たれたリナリー。なす術なしかと思いきや、彼女に直撃する寸前に、リーチが助けてくれました。来ることができなくなったはずの彼が現れたことに、リナリーは驚きの表情を浮かべます。突然放たれた魔法とリーチの登場に、辺りは騒然としました。

突然姿を現したリーチですが、挨拶さえすることなく、リナリーを担いでどこかへ行ってしまいました。「下ろしてよ自分で歩けるから」と言いますが、彼は言うことを聞きません。医務室に辿り着くとようやく、彼はリナリーを下ろしました。

どうやら彼がリナリーを担いてきたのは、足を怪我していることに気づいたためでした。怪我をした本人は全く、怪我に気づいていなかったようです。リーチは黙ったまま、彼女の手当てをします。

彼の様子を見たリナリーは、まだ正体がバレていないことに安堵していました。ところがその瞬間、「何をしているんだリナリー」とリーチに問われ…

「かたわれ令嬢が男装する理由」27話ネタバレあらすじ

リーチに、家に帰るよう言われたリナリー。前の時間軸での悲劇を繰り返さないためにも、ここで帰るわけにはいきません。何を言っても聞こうとしない彼に、リナリーはあらかじめ用意しておいた最終手段を使います。

その最終手段とは、「もし私を帰すと言うなら、私はあなたと結婚しません！」と彼に言うことです。この言葉を聞いた途端、彼の表情は固まります。

これに乗じて、リナリーは「一年で良いの」「お父様ともそう約束しているわ」と言って、説得し続けました。そんな彼女を見て、「一年たったら俺に嫁ぐと約束できるか？」と確認するリーチ。「約束する！」と答え、必死にお願いする彼女を見たリーチは、家に帰すのを止めるのでした。

ひとまず、学園に残れることになったことを、リナリーは嬉しく思いました。とはいえ、なぜ彼が自分との結婚にこだわるのか、見当もつきませんでした。

2人が手当てを終えると通常通り、剣技の特訓を再会することになるのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」28話ネタバレあらすじ

波乱続きの合宿が終わり、リナリーはフォルティス学院に戻っていました。そんなある日、彼女はアグニと一緒に歩いていると、多くの人が集団で何かを見ていることに気づきます。彼らの視線の先には、リーチとセシリアという令嬢がいました。

どうやらセシリアは、たまたま同じ色のリボンをつけていた生徒が気に入らず、その生徒を非常識だと罵っていたようです。この状況には、リナリーたちも思わず苦笑を浮かべます。また、どうやらリナリーはセシリアという名に聞き覚えがあるようです。しかし、彼女がどんな人物だったのか、思い出すことはできませんでした。

多くの生徒がセシリアに注目する中、今度はファシアスたちが現れました。それに気づいたセシリアは、顔色を明るくして、「ディラン様！お会いしたかったです！」と声をかけます。「なぜ、ここに？」と少しピリついた様子で問うディラン。どうやら彼は、セシリアのことを知っている様子で…

「かたわれ令嬢が男装する理由」29話ネタバレあらすじ

リナリーはここ数日、セシリアに話しかけられるようになりました。ディラン以外に興味を持たない彼女が、自分にだけ話しかけてくることに、リナリーは疑問に思います。ある日、彼女はセシリアに「話がある」と言われ、誰もいない部屋へと移動することになりました。

部屋の外の扉の前には、セシリアの護衛が2人立っており、厳重な警備が行われている様子です。部屋に入り、用事を訪ねるリナリー。するとセシリアは、「あなたのことが好きになった」と、目を輝かせながら話しました。突然の告白に、リナリーは驚きを隠せません。

ここで、セシリアは彼女を貶めるために、行動に出ます。リナリーが驚いて油断したその瞬間、セシリアは彼女の腕を自分の方へと引き寄せました。そして、自ら自分の胸を出して、「誰か助けてー！」と悲鳴をあげたのです。

その悲鳴を聞いた外の護衛が中に入り、剣を抜いて切り掛かってきました。このままでは冤罪になってしまい、窮地に陥るリナリー。そこへ、ファシアスたちも現れて…

「かたわれ令嬢が男装する理由」30話ネタバレあらすじ

皇太子ディランにより、処刑を命じられたセシリア。突然の処刑宣告に、その場にいた全員が驚きます。この宣告に、セシリアはひどく怯えるのですが、実は怯えていたのは彼女だけではありませんでした。

処刑という言葉を聞いたリナリーは、前の時間軸で一家全員が処刑された、あの日の記憶が蘇ります。様子のおかしい彼女に気づき、「大丈夫か？」と心配して触れようとするディラン。

すると、彼女はディランの手を跳ね除け、涙を流しながら、「処刑はやめて！」と叫び出しました。皇太子の命に口出ししたのを見て、リーチは「リアム！言葉を慎め！」と叱り、すぐさま彼女を連れて部屋を後にしました。泣きながら部屋を去る彼女の様子にディランは、「俺が悪いのか…？」と自分の行動を振り返ります。

だんだんとこの状況に苛立ってきた彼は、「興がさめた」と言って、セシリアの処刑を取り消す代わりに、牢屋に入れるよう命じました。そしてそのまま、1人で部屋を去っていくのでした。

この後、牢屋に入れられたセシリアの元に、共犯者が現れて…

「かたわれ令嬢が男装する理由」31話ネタバレあらすじ

セシリアが起こした事件から数日後、リナリーの部屋にリーチが尋ねてきました。どうやら彼は、再び遠征に出発するため、最後に顔を見にきたようです。そして彼は、長期休暇で彼女が実家に帰るのを機に、遠征から帰ったら、また会いにくると伝えました。その言葉を聞いたリナリーは、なぜわざわざ実家に会いにくるのか、疑問に思うのでした。

あの事件の後、セシリアは釈放されたものの、上級魔法をかけられたことで真実を話すことができなくなったようです。その結果、事件の真相は分からないままでした。少なくとも現時点でわかっている情報は、彼女に協力者がいたことです。アリスの茶会のときに毒を入れた犯人と同じなのしれないと、リナリーは考えるのでした。

さらに数日が経ち、彼女は実家に帰る準備をしていました。ちょうど準備を終えた頃、部屋の窓から”コンコン”という音が。そこには、リアムの魔法で作られた、青い鳥がいて…

「かたわれ令嬢が男装する理由」32話ネタバレあらすじ

今すぐに実家に転送してもらうため、カイルに頼みに行ったリナリー。そこで「一生のお願いがあるの！」という頼み方をしたことで、カイルに「一生のお礼は高くつくけど、いいの？」と言われてしまいます。彼女は少し考えるも、覚悟を決めて了承するのでした。

すぐに”何でも”という言葉を使って、人を疑おうとしない彼女に、カイルは呆れた表情を見せます。彼の様子に、リナリーはきょとんとした表情を浮かべます。するとカイルは、「高くつくってのは、こういう意味なんだけど」と言って、お互いの顔を近づけようとしてきました。あまりに予想外の行動に彼女は動揺し、カイルから離れます。

一生のお願いの対価として、キスをねだるカイル。彼に頼りすぎていることもあり、リナリーは悩み出します。悩みに悩んだ末、一生のお礼はキスではなく、夜会で一緒に踊るということで、話はまとまりました。

ここでようやく、一生のお願いの内容を聞かれるリナリーですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」33話ネタバレあらすじ

カイルのおかげで、すぐさま実家に帰ることができたリナリー。部屋の中に転送したことに気がつくと、リアムがすぐに部屋に入ってきました。ディランはすでに屋敷で待っているようです。彼女はすぐさま、使用人たちと共に、準備を始めることになります。

魔法で髪を伸ばし、身だしなみを整えた後、彼女は両親と再会しました。突然ディランが訪れてきたことに、母親は恋仲になったのではと目を輝かせる一方、父親は何か問題を起こしたのではと冷や汗をかいています。彼が訪れてきた理由は、リナリーにもわかりませんでした。

再会を喜んでいると、リアムは早くディランの元に向かうよう催促しました。こうして、ディランが待つ庭の東屋へ向かい、2人は再び顔を合わせることになるのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」34話ネタバレあらすじ

庭の東屋で待つディランと再会したリナリー。彼女の姿を見たディランは、「まるで女神のように綺麗だ」と顔を赤くして言います。「からかうのはおやめ下さい」と言って視線を逸らすリナリーですが、どうやら彼は本気のようです。

2人で席につき、お茶を飲みながら話をするも、会話はなかなか続きません。リナリーが怒っているように感じたのか、ディランは、「何か怒らせるようなことをしただろうか」と問うも、彼女はそれを否定します。彼女は別に怒っているわけではなく、前の時間軸で酷い目に合わせたディランと、関わりたくないだけでした。

するとディランは、「お前たち双子が何を考えているのかわかんねぇ！」と大声を出しました。突然声を上げたことに、リナリーは”ビクッ”と驚きます。何に対して怒っているのかと問うディランに、彼女は過去に大勢の前で自分を虐めようとしたことに対して、怒りをぶつけ…

「かたわれ令嬢が男装する理由」35話ネタバレあらすじ

ディランに抱きつかれ、好きだと告白されたリナリー。どうやら、バルコニーから飛び降りて怪我をさせたあの時から、ずっと好きだったようです。しかし、リナリーは一時の気の迷いだと言って、彼の元から離れようしました。それに対し、ディランは、「お前のことが心から好きだ」と言い、本気であることを訴えかけます。

ところが、彼女は「婚約者である私のことを愛していた」というセシリアの言葉を信じていました。そのため、ディランは”誰に対しても同じ言葉を伝える男”なのだと、勘違いしているようです。するとリナリーは、「殿下はいずれ私に興味がなくなったら、セシリア様と同じように処刑するのでしょう？」と言って、走り去ってしまいました。

言うつもりもないことを言ってしまい、後悔するリナリー。ディランのことを最低な皇太子だと思う彼女ですが、自分が一番最低だと思っていました。彼に対し失礼な言葉をかけておきながら、実は彼のことを信頼してしまっており…

「かたわれ令嬢が男装する理由」36話ネタバレあらすじ

ディランから逃げるも、引き止められてしまうリナリー。ディランは「お前を絶対に処刑しない！」と言って、彼女に訴えかけています。

とはいえ、彼は前の時間軸で、ローレイス一家を処刑することを命じた張本人。そんな彼の言うことを、リナリーは信じきることができません。しかし、彼の表情を見ると、どこか悲しそうな表情を浮かべています。まるで前の皇太子とは別人のようです。

ディランは、「好きになってくれとは言わない」「ただ気持ちを伝えたかっただけなんだ」と心からの気持ちを伝えました。ここまでして、彼がリナリーに気持ちを伝えようとするのは、誰にも愛されない自分が、誰かを愛することなどできないと思っていたためでした。そんな中、ディランにできた初めての好きな人が、リナリーだったのです。

お互いの気持ちがなかなか通じ合わない2人。実は、この現場をリアムが隠れて見ており…

「かたわれ令嬢が男装する理由」37話ネタバレあらすじ

リアムに前の時間軸での出来事を全て話したリナリー。話を聞いたリアムは、「それって本当にディランが仕組んだことなのかな？」と疑問に思い始めます。

どうやら彼は、ディランが不器用で自分の気持ちを隠せない人に見えたようです。人の性格はそんなに簡単に変わるものではないことと、裏表のないように見えることから、一家全員を処刑する計画を立てたとは思えないとリアムは話します。そのため、一家全員を処刑した黒幕は別にいるのではないかと、彼は考えました。

ではなぜ、黒幕は一家を処刑したのでしょうか。この点についてリアムは、リナリーとリーチの結婚が関係していると話しました。両家は、この国でも屈指の歴史と力を持っている騎士の家系であり、2人が結婚することで貴族のパワーバランスが崩れることが想定されます。そのことを不都合に感じた人物がいたのではないかと、リアムは考えました。

ここまで、自分の考えを話してきたリアムですが、これはあくまで可能性の話です。そのことを踏まえて彼は、「だからこれからは僕も協力する」と話し…

「かたわれ令嬢が男装する理由」38話ネタバレあらすじ

クライシア家の夜会に招待されたリナリー。この場には、気まずい関係になってしまったディランや、他のファシアスたちも出席します。それに加え、カイルと踊る約束をしてしまったため、彼女は今回の夜会は波乱の展開になるのではと、危惧するのでした。

リナリーとリーチと一緒に会場に入るのですが、リーチはどこか機嫌が悪そうな様子。きっと無理やり付き合わせてしまったから怒っているのだと、彼女は察します。そんな中、カイルが挨拶しにやってきました。

リナリーに挨拶をすると、彼女の手にキスをするカイル。彼の行きすぎた行動にリーチは、カイルの目の前に立ち、睨むようにして挨拶しました。この2人の間に、緊迫した空気が流れます。

この後、リナリーはリーチに連れられ、人のいないバルコニーに出るのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」39話ネタバレあらすじ

「今日はずっと俺のそばにいろ」と話すリーチ。その言葉を聞いたリナリーは、誰にも見せられないほどに自分は酷い姿なのかと、思います。涙が込み上げて、腹が立ってきた彼女は、「リーチが私と踊りたくないのなら、クライシア様と踊る！」と言って、会場に戻ろうとしました。そんな彼女をリーチは引き止め、「踊る相手はリナリーじゃなきゃ意味がないんだ‼︎」と、必死な表情で伝えます。

ここでリーチは、美しいリナリーの姿を、他の者に見せたくないという独占欲から、そばにいて欲しいのだと伝えました。リナリーは、「リーチってこんなこと言う人だったっけ？」と、顔を赤らめて驚きます。そして、先ほど怒ってしまったことを謝りました。彼女の謝る姿を見たリーチは、彼女の可愛さで胸がときめくのでした。

その後、リナリーは彼の手を引いて会場に戻ると、一緒に踊りました。周りの者は、なんとも微笑ましい様子だと言って、2人の踊りを見ています。ディランやカイルも、遠くから2人のことを見ていたのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」40話ネタバレあらすじ

魔法でリナリーが実家に転送するよう頼んだのは、ディランと会うためだったことを知ったカイル。彼はリーチの目の前で、リナリーと踊る約束を果たすためにやってきます。
リーチのことなど気にも止めず、彼はそのままリナリーを連れて、転移魔法でどこかに行ってしまいました。この騒動に、会場は騒然とします。

一方、カイルとリナリーは、誰もいない庭へ転移していました。「こんな強引に連れてくることないじゃない」と言うリナリー。しかし、「あのまま踊ってくれるとは思わないけど？」というカイルに、彼女は返す言葉もありません。

青い花が一面と咲くこの庭で踊りたかったと、カイルは話します。そして、2人はこの庭で踊ることになりました。しかし、カイルはリナリーの方を見てくれず、いつもと雰囲気が違う様子です。様子がおかしい彼にリナリーは、「もしかして怒ってる？」と聞くのですが…

「かたわれ令嬢が男装する理由」41話ネタバレあらすじ

魔法を使い、リナリーを強制的に夜会の外へ連れ出したカイル。カイルは自分を使ってディランと密会していたことを知っていたのです。カイルは嫉妬からか、リナリーに冷たい言葉を言い放ちます。

自分の感情に全く気付かないリナリーの鈍感さに呆れながらも、ディランとの関係に迫りました。

今までのディランの仕草や言葉を思い出し、顔を赤らめたリナリーは焦り、好意がないとハッキリ言ってしまいます。すると、物陰に隠れていたディランに気付いたカイル。

ディランを呼ぶと、ゆっくりと姿を現したのです。困惑するリナリーを横目に、ディランの反応を見て面白くなさそうな表情をするカイル。

リナリーを後ろから抱きしめると、秘密を話そうとするのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」42話ネタバレあらすじ

ディランの目の前で、リナリーを抱きしめながら秘密を暴露しようとするカイル。バレて処刑されることを恐れたリナリーは、カイルを無理やり引っ張り、その場から逃げていきました。

ディランは2人を止めようとしますが、追いかけることはしません。カイルはリナリーが自分を選んでくれたことに喜ぶと、頬を赤らめたのでした。

逃げてきた先で目を見て話してくれないカイルに、涙ぐむリナリーは押し倒すと気持ちをぶつけます。嫌われたと悲しむリナリーを見て、やりすぎたと思うカイルは謝罪しました。

そして、リナリーへの想いが高まっているのを感じます。

自分の正直な気持ちを伝えたカイルは、リナリーを自分のことでいっぱいにしたいと強く思うのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」43話ネタバレあらすじ

カイルのいつもとは違う雰囲気に、胸を高鳴らせながら夜会へ戻るリナリーは、アーノルドとエルディックに話しかけられます。

ナンパ気質のアーノルドに驚いていると、慌てたワーグマンがリナリーの肩を掴み、カイルに連れて行かれた事について心配をされました。

カイルとの親密そうな関係に、婚約者としての自覚を持ってほしいワーグマンは、リナリーに注意します。対応に怒ったリナリーは、ワーグマンを置いて馬車で帰ることにしたのでした。

そして、馬車の御者が違うことに異変を感じるリナリーを、不穏な雰囲気で見届けるエルディックの姿が。馬車の車輪が脱線し立ち往生していると、リナリーは今日の怒涛の1日に疲れを感じていました。

すると、リナリーの前にディランが現れたのです。

「かたわれ令嬢が男装する理由」44話ネタバレあらすじ

馬車が立ち往生した為、リナリーはディランの馬車で一緒に帰ることにしたのでした。ディランが人助けをすることに意外性を感じたリナリー、そしてディランはリナリーがいることに驚きを隠せません。

カイルの件で気まずいと感じる2人は、沈黙を続けていました。秘密が気になるディランは沈黙を破り、カイルのことについて聞くと、リナリーは話を逸します。

リナリーに好意を寄せているディランは負の感情を露わにしますが、リナリーは厳しい言葉を口にしました。欲しい物は手に入らないと分かっているディランは、子供の頃の母親を思い出します。

話の途中、何者かの奇襲を受け、馬車の外から悲鳴が上がったのでした。剣を取ったディランは青いネックレスをリナリーにつけ、急いで馬車の外へ出たのです。

「かたわれ令嬢が男装する理由」45話ネタバレあらすじ

暗殺者からの奇襲を受けたリナリーとディラン。リナリーを馬車の中に残し、ディランは剣を持ち外へ飛び出したのです。

大人数を相手にするディランは、敵の言葉で今回の目的は自分とリナリーだという事に気付きます。馬車の中に取り残されたリナリーは、ディランが預けてくれたネックレスが自身を守ってくれる大変貴重なものだと知りました。

身を挺して自分を守ってくれるディランの姿に、なんとかしようと考えるリナリー。

リアムだとバレて処刑されることを恐れるリナリーは、ディランの背後に敵が忍び寄っていることに気付きます。勢いよく馬車から飛び出したリナリーは剣を片手にディランを守ると、2人でピンチを乗り越えようとするのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」46話ネタバレあらすじ

自分の為に命がけで戦ってくれているディランを見捨てられないリナリーは、助太刀に入りました。女性とは思えないほどの剣捌きに驚くディランは、長いドレスを狙われたリナリーを助けます。

リナリーが邪魔なドレスを引き裂き、敵を倒していく様子を見たディランは、リアムのような剣技に違和感を感じました。

2人は力を合わせて敵を倒していき、馬に乗って脱出することに成功します。

川辺に着くと、加勢したことを注意するディランに対し、皇太子であることを自覚するよう伝えるリナリー。好きな女性を守りたいディランは、気持ちをぶつけたのでした。

「かたわれ令嬢が男装する理由」47話ネタバレあらすじ

改めてディランから好きだと伝えられたリナリーの顔を赤らめました。自分の気持ちを素直にぶつけるディランに困惑するリナリー。初々しいリナリーを見たディランは、更に愛しいと感じたのでした。

命を狙われていた状況にも関わらず、他愛もない話をした2人はお互い笑ってしまいます。リナリーの笑顔をみて、婚約者のワーグマンがいることを再度思い出すディラン。

好きという感情に、なぜかリアムを思い出したのでした。話している途中、息が荒くなったリナリーはいきなり倒れてしまいます。

敵から受けたナイフに毒が塗られており、リナリーの足には毒である薔薇の模様が浮かび上がっていました。

命の危険を感じたディランは、自分に毒耐性があることを考えると、自らの口で毒を吸い上げたのです。

「かたわれ令嬢が男装する理由」48話ネタバレあらすじ

敵に受けた傷から毒が広がり、命の危機に陥ったリナリー。ディランは毒を受けたリナリーの足に口を付け、毒を吸い取りました。

ヴァシリオス皇城に戻り、リナリーの毒を解毒していたカイルは、1つの異変に気付きます。治療を終えたカイルはディラン、アーノルド、エルディックのいる部屋に戻りました。

リナリーの毒は禁忌魔法により傷が残りますが、元気になると分かり、安堵するディラン。そんなディランにカイルは激怒し、全てはディランのせいだと言い放ちました。

カイルはリナリーとリアムが重なっていることを遠回しに伝えると、その場から出ていきます。残されたディランは、疑問が残るばかりです。

そして目が覚めたリナリーの周りには両親、そしてワーグマンが立っていました。

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