『公爵様の獣人ペット』ネタバレ!原作小説の結末・最終回まで
漫画『公爵様の獣人ペット』は、SNSで見つけた怪しいボタンを押した大学生ソルが、BL小説の世界で小さな鳥「ピッピ」になってしまう異世界BLです。
鳥の姿になったソルを保護したのは、彼が読んでいた原作小説の攻め・カルハン。元の世界へ帰るため、ソルはカルハンと原作主人公・ドエルを結ばせようと奮闘します。
ところが、ソルが物語に入り込んだことで原作とは違う展開が始まり、カルハンが特別な感情を向ける相手も変わっていきます。
『公爵様の獣人ペット』は全65話で完結済み。韓国原作小説『님아, 그 버튼을 누르지 마오』は全146話まで配信されています。
この記事では、漫画の最終回65話まで読んだ内容をもとに、ソルが鳥から人間へ戻るまでの経緯やカルハンとの関係、最終回の結末を整理します。
さらに韓国の原作小説についても確認し、漫画の続きや二人のその後までまとめました。
※2026年9月時点の日本版・韓国版・原作小説の配信状況を確認しています。
『公爵様の獣人ペット』ネタバレあらすじ
『公爵様の獣人ペット』は、大学生のユ・ソルが自分が以前読んだBL小説の世界へ入り込んでしまうところから始まります。
しかも転移したソルの姿は人間ではなく、小さな鳥。
言葉を話そうとしても「ピヨ」としか鳴けず、見知らぬ世界で途方に暮れてしまいます。
そんなソルを拾ったのが、原作小説で攻めとして登場していた公爵・カルハンでした。
元の世界へ帰りたいソルは、原作のハッピーエンドを成立させようとしますが、彼の存在によって物語は少しずつ本来の筋書きから外れていきます。
SNSのボタンを押したソルが小鳥「ピッピ」に変身
試験期間中だったユ・ソルは、SNSで「好きなジャンルの世界へ入れる」という怪しい投稿を見つけます。
どうせ冗談だろうと軽い気持ちでボタンを押したところ、次に目を覚ました場所は見知らぬ異世界でした。
しかも、ソルの体は人間ではなく小さな鳥「ピッピ」に変わっています。
さらに周囲の言葉を理解することはできても、自分が話そうとすると「ピヨ」としか鳴けません。
混乱するソルでしたが、やがてここが以前自分が読んだBL小説の世界だと気づきます。
元の世界へ戻るためには、この物語を本来のハッピーエンドへ導かなければならない――。
そう考えたソルは、まず原作の中心人物たちを探そうとします。
公爵カルハンに保護され、原作主人公ドエルとも出会う
鳥の姿で途方に暮れていたソルを引き取ったのは、公爵カルハン・バルテスでした。
カルハンは仏頂面で近寄りがたい雰囲気を持っていますが、ピッピとなったソルへの扱いは意外なほど穏やかです。
鳥かごへ閉じ込めることもなく、部屋の中を自由に飛び回らせ、自分の手や頭に止まっても嫌がりません。
ソルも次第にカルハンを信頼し、この世界で安心してそばにいられる存在だと感じるようになります。
その後、仕事で別の地域へ向かうカルハンにソルも同行。
旅の途中では、原作小説の主人公の一人であるドエルとも出会います。
元の世界へ帰りたいソルにとって、カルハンとドエルの出会いは待ち望んでいた展開でした。
原作カップルを成立させたいのに物語が変わっていく
ソルは「カルハンとドエルを結びつければ原作のハッピーエンドに近づける」と考え、二人の仲を進展させようとします。
ところが、肝心のカルハンとドエルはソルの思惑どおりには動きません。
むしろ二人とも、小さなピッピであるソルをかわいがることに夢中。
ソルが原作の展開へ戻そうとすればするほど、自分が存在しなかったはずの物語へ深く関わるようになっていきます。
さらに旅の途中では、人身売買組織に関わる事件にも遭遇。
カルハンが組織を捕まえるため自ら囮になる一方、ドエルとソルは証拠となる帳簿を探すことになります。
そこでソルは、後の運命を大きく変える人物・アスミールと出会いました。
アスミールのマナによってソルが人間の姿に戻る(18話~)
アスミールは純血アルマで、マナを持たないピッピであるソルに強い興味を示します。
そしてソルへマナを注入したことで、大きな変化が起こりました。
苦しみながら血を流したソルの体が変化し、鳥ではなく本来の人間の姿へ戻ったのです。
もともと人間だったソルにとって、ピャギの姿はこの世界へ来たことで与えられた姿でした。
アスミールからマナを受けたことがきっかけとなり、隠されていた本来の姿が現れた形です。
しかし、人間に戻れたからといってすべての問題が解決したわけではありません。
この世界特有の「アトレナ」の影響によってソルの体調が悪化し、命に関わる危険にも直面します。
ソルを守ろうとするカルハンの執着が強くなっていく(21話~)
体調を崩したソルを救ったのもアスミールでした。
ただし、その方法はソルの体へ大きな負担をかけるもので、カルハンはアスミールのやり方を快く思いません。
ソルを助けるためだったとはいえ、本人を苦しませる方法を選んだことに強く反発します。
そしてカルハンは、ソルに無理をさせずアトレナを乗り越えられる方法を探そうとします。
最初は行き場のない小鳥を保護していただけだったはずなのに、カルハンにとってソルは次第に「傷つけられることを許せない存在」へ変わっていました。
ソルもまた、何度も自分を守ってくれるカルハンを、単なる原作キャラクターとして見ることができなくなっていきます。
元の世界へ帰りたいソルとカルハンへの気持ちの間で揺れる
ソルがこの世界へ来た当初の目的は、あくまで原作をハッピーエンドへ導き、元いた世界へ帰ることでした。
しかしカルハンやドエルたちと過ごし、命の危機まで一緒に乗り越えたことで、その気持ちは少しずつ変化します。
さらに物語の後半では、この世界にもともと存在していた者たちが「原作」とソルの存在の違いに気づき始めます。
ソルは本来の物語には登場しない、別の次元からやって来た人物。
つまり、いつか再びこの世界から消えてしまう可能性があります。
元の世界へ戻るのか。
それとも、自分を大切にしてくれたカルハンのそばに残るのか。
原作カップルを成立させることから始まった物語は、やがてソル自身が「誰と生きたいのか」を選ぶ物語へ変わっていきます。
そして最終回では、ソルが元の世界とカルハンのどちらを選ぶのか、その答えが描かれます。
『公爵様の獣人ペット』結末ネタバレ|ソルは元の世界へ帰る?
『公爵様の獣人ペット』で最後まで気になるのが、ソルは元の世界へ帰るのか、それともカルハンのそばに残るのかという点です。
結末からいうと、ソルは元の世界へ戻らず、この世界に残ってカルハンと共に生きる道を選びます。
物語の始まりでは、原作カップルをハッピーエンドへ導き、自分は元いた世界へ帰ることだけを考えていたソル。
しかしカルハンに保護され、人間の姿を取り戻し、何度も危機を乗り越えるうちに、ソルにとってこの世界は単なる「小説の中」ではなくなっていきました。
ソルが原作には存在しない人物だと明らかになる
物語の後半では、ソルがこの世界にもともと存在していた人物ではないことも明らかになっていきます。
原作の出来事を知るソルは、最初から物語の外側からやって来た存在でした。
そして原作に関わる記憶や出来事を通して、本来の物語にはソルの姿が存在しないことが浮かび上がります。
これまでソルは「原作を正しい結末へ戻さなければ」と考えていましたが、すでに物語は彼が知っている内容とは大きく変わっています。
何よりカルハンにとって、ソルは原作にいなかったからといって消えてもいい存在ではありません。
ソル自身も、この世界で築いた関係をなかったことにはできなくなっていました。
ソルは元の世界よりカルハンのそばにいる未来を選ぶ
異世界へ来たばかりのソルにとって、最大の目的は元の世界へ帰ることでした。
しかしカルハンと過ごす時間が長くなるほど、その選択は簡単ではなくなります。
鳥だった自分を拾い、自由に過ごさせてくれたこと。
人間の姿になってからも変わらず大切にし、ソルが傷つけば強く怒り、命を守るための方法まで探してくれたこと。
そうしたカルハンの想いを受けるうちに、ソルも彼を「原作の攻め」ではなく、自分にとってかけがえのない一人の男性として見るようになります。
そして最終的にソルは、元いた世界へ帰るのではなく、この世界に残ることを決断します。
最終回ネタバレ|カルハンとソルは一緒に生きていく(65話)
漫画『公爵様の獣人ペット』は全65話で完結しています。
最終的にソルが選んだのは、物語を元通りにして去る未来ではなく、カルハンと共にこの世界で生きていく未来でした。
当初、ソルはカルハンとドエルを原作どおり結ばせようとしていました。
ところがソルという存在が加わったことで人間関係も物語も変化し、カルハンが大切にしたい相手はソルになっていきます。
「原作カップルを成立させて帰りたい」と奮闘していた鳥のソルが、最後には自分自身の幸せを選ぶ。
原作を知っているからこそ物語を決められた筋書きへ戻そうとしていたソルが、自分の意思でカルハンとの未来を選ぶところが、本作の結末で大きく変化した部分です。
「公爵様の獣人ペット」というタイトルから始まった二人の関係も、最後には飼い主とペットではなく、互いを特別に想う関係へ変わっていきます。
原作小説の結末ネタバレ|本編126話の最終回は?
『公爵様の獣人ペット』の原作は、韓国BL小説『님아, 그 버튼을 누르지 마오』です。
RIDIで配信されている連載版は全146話ですが、本編の完結は126話。
127~146話は、本編完結後を描いた外伝にあたります。
原作本編でも、ソルは元の世界へ戻るのではなく、カルハンと共に生きる未来を選びます。
SNSのボタンを押したことから始まった異世界生活でしたが、最後には「元の世界へ帰ること」そのものがソルの幸せではなくなっていました。
「物語を終わらせれば帰れる」はずだったソル
ソルが押したSNSのボタンには、「好きなジャンルの世界へ入れる」「物語を終わらせれば元の世界へ出られる」という趣旨の説明がありました。
そのため序盤のソルは、自分が読んだBL小説を本来の流れへ戻し、カルハンとドエルの物語をハッピーエンドにすることを目指します。
しかし、ソル自身が物語へ入り込んだ時点で、原作にはなかった関係が次々と生まれていきました。
とりわけ大きく変わったのがカルハンです。
カルハンにとってソルは、途中から迷い込んできた「ペット」ではなく、失いたくない大切な存在へ変わっていきます。
ソルもまた、原作の展開を成立させることより、カルハンと築いた関係を大切にするようになります。
原作の筋書きではなく、ソル自身が望む結末へ
本作の結末で印象的なのは、ソルが「原作どおりに物語を終わらせる」ことから離れていく点です。
異世界へ来た直後のソルにとって、カルハンやドエルは自分が知っている小説の登場人物でした。
ところが一緒に暮らし、話し、危機を乗り越えるにつれて、彼らはソルにとって現実に生きる大切な人たちになっていきます。
中でもカルハンへの気持ちは特別なものへ変化。
元の世界へ帰るという最初の目的よりも、カルハンのそばで生きたいという自分の気持ちを選ぶようになります。
「決められた原作」を完成させるのではなく、ソル自身が自分の幸せを決めるところまで描かれて、本編は完結します。
原作小説の外伝ネタバレ|127~146話は二人のその後
原作小説は本編126話で完結しますが、物語そのものはそこで終わりではありません。
RIDIの話数区分では、127~146話の全20話が外伝として収録されています。
そのため、原作を最後まで読む場合は全146話です。
本編では、ソルがカルハンとの未来を選ぶところまでが物語の大きな決着。
外伝は、そこから先の二人を楽しめるパートという位置づけになります。
漫画は全65話で完結しているため、「最終回のあともカルハンとソルをもっと見たい」という方は、原作小説の外伝までチェックしたいところです。
なお、原作小説の単行本版では全4巻で本編が完結し、外伝は別巻として刊行されています。
連載版との対応は以下のとおりです。
| 原作小説 | 連載版の話数 |
|---|---|
| 1巻 | 1~36話 |
| 2巻 | 37~64話 |
| 3巻 | 64~94話 |
| 4巻 | 94~126話(本編完結) |
| 外伝 | 127~146話 |
漫画だけでもソルとカルハンの関係にはきちんと区切りがつきますが、原作は本編完結後まで読めるのが大きな違いです。
『公爵様の獣人ペット』の原作は韓国BL小説
『公爵様の獣人ペット』には原作小説があり、韓国で配信されているBL小説『님아, 그 버튼을 누르지 마오』が原作です。
日本語の漫画だけを見ると全65話で完結していますが、原作小説はさらに長く、全146話まで配信されています。
また、漫画も韓国では同じ『님아, 그 버튼을 누르지 마오』のタイトルで配信されており、こちらも全65話で完結済みです。
整理すると、作品の配信状況は以下のようになります。
| 種類 | タイトル・話数 |
|---|---|
| 日本語Webtoon | 『公爵様の獣人ペット』全65話 |
| 韓国Webtoon | 『님아, 그 버튼을 누르지 마오』全65話 |
| 韓国原作小説 | 『님아, 그 버튼을 누르지 마오』全146話 |
日本語版だけでも物語の結末まで読むことができますが、原作小説には漫画より詳しく描かれている部分や、本編後のエピソードもあります。
そのため、「漫画の最終回より先があるの?」「カルハンとソルのその後まで知りたい」という方は、韓国原作まで確認するとより深く楽しめます。
韓国原題は「님아, 그 버튼을 누르지 마오」
『公爵様の獣人ペット』の韓国原題は、『님아, 그 버튼을 누르지 마오』です。
直訳すると「お願いだから、そのボタンを押さないで」といった意味合いのタイトルで、物語の始まりとなるSNSの怪しいボタンをそのまま題材にしています。
ソルは「好きなジャンルの世界へ入れる」という投稿を見つけ、軽い気持ちでボタンを押したことでBL小説の世界へ転移してしまいました。
日本版タイトルの『公爵様の獣人ペット』は、鳥「ピャギ」になったソルと、彼を保護する公爵カルハンの関係を前面に出したタイトル。
一方、韓国原題はすべての始まりとなった“ボタン”そのものを強調しているのが特徴です。
原作小説は全146話で完結
原作小説『님아, 그 버튼을 누르지 마오』は、韓国の電子書籍サービスRIDIで配信されています。
連載版は全146話まで配信されており、すでに完結済みです。
漫画版が全65話で完結しているのに対し、小説版はソルの心情や登場人物同士の関係をより細かく追えるのが特徴。
とくに本編完結後には外伝もあり、カルハンとソルの結末だけでなく、その後まで読みたい人向けの内容になっています。
なお、2026年9月時点では原作小説の日本語版は確認できないため、原作を読む場合は韓国語版を利用する形になります。
韓国Webtoonも全65話で完結済み
漫画版の韓国Webtoonも、原作と同じ『님아, 그 버튼을 누르지 마오』というタイトルで配信されています。
韓国版は全65話で完結しており、日本語版『公爵様の獣人ペット』も同じく全65話。
そのため、日本版が韓国版より途中で終わっているわけではありません。
「韓国版には日本未配信の続きがあるのでは?」と気になる方もいるかもしれませんが、Webtoon本編については日本語版でも最終回まで読むことができます。
一方で、さらに先まで作品世界を楽しみたい場合は、全146話ある原作小説の外伝まで確認する形になります。
漫画と原作小説の違いは?
『公爵様の獣人ペット』は、韓国BL小説『님아, 그 버튼을 누르지 마오』を原作としたWebtoon作品です。
漫画版は全65話、原作小説は全146話と話数だけを見ると大きな差がありますが、漫画版も途中で打ち切られたわけではなく、ソルとカルハンの物語は最終回まで描かれています。
大きな違いは、原作小説には本編だけでなく、完結後を描いた外伝まで収録されていることです。
| 比較 | 漫画版 | 原作小説 |
|---|---|---|
| 話数 | 全65話 | 全146話 |
| 完結状況 | 完結済み | 完結済み |
| 本編の結末 | あり | 126話で完結 |
| 完結後の外伝 | - | 127~146話 |
| 日本語で読める? | 〇 | 韓国語のみ |
「物語の結末を知りたい」だけなら漫画版65話までで完結しますが、カルハンとソルのその後まで追いたい場合は原作小説の外伝まで読む必要があります。
漫画65話=原作小説65話ではない
注意したいのが、漫画と原作小説の話数はそのまま一致するわけではないことです。
漫画は全65話、原作小説は全146話あるため、
「漫画65話の続きは原作66話から」
という単純な対応ではありません。
Webtoonでは原作の複数の場面を1話にまとめたり、漫画向けに構成を調整したりするため、漫画の話数と小説の話数を数字だけで比較することはできません。
そのため、原作を読む場合は「漫画の続きが何話か」だけを探すよりも、本編終盤や外伝を中心に確認する方が分かりやすいです。
原作小説には漫画完結後の外伝がある
漫画版と原作小説で最も分かりやすい違いが、本編完結後の外伝の有無です。
原作小説は126話で本編が完結したあと、127~146話まで20話分の外伝が続きます。
本編では、異世界へ迷い込んだソルがカルハンとの関係を深め、自分がどこで、誰と生きていきたいのかを選ぶところまで描かれます。
一方、外伝では本編の大きな問題が解決したあとの物語を楽しめるため、
「カルハンとソルが結ばれたあとも読みたい」
「最終回のさらに先が知りたい」
という方にとっては、原作小説ならではのパートです。
漫画だけ読んでも結末は分かる?
結論として、漫画版だけ読んでも『公爵様の獣人ペット』の結末は分かります。
日本語版は韓国Webtoonと同じ全65話まで配信されており、物語も完結済みです。
そのため、韓国版漫画にだけ存在する「66話以降の続き」があるわけではありません。
ただし、原作小説には漫画より先となる外伝があります。
まず日本語で最後まで読みたい方は漫画版、最終回後の二人まで追いたい方は原作小説まで確認するという読み方が分かりやすいでしょう。
『公爵様の獣人ペット』登場人物
『公爵様の獣人ペット』では、異世界からやって来たソルを中心に、原作小説の登場人物たちとの関係が少しずつ変化していきます。
特に重要なのが、ソルを保護する公爵カルハンと、本来の原作主人公であるドエル。
そこへアスミールやライラスたちが関わり、ソルが元の世界へ帰るための物語だったはずが、次第にソル自身の恋と居場所を選ぶ物語へ変わっていきます。
| 登場人物 | 人物・関係性 |
|---|---|
| ユ・ソル | 本作の主人公・受け。 SNSで怪しいボタンを押したことで、以前読んだBL小説の世界へ転移する。 転移直後は小さな鳥「ピッピ」の姿で、人間の言葉を話せず「ピヨ」としか鳴けない。 元の世界へ戻るため原作をハッピーエンドへ導こうとするが、カルハンと過ごすうちに気持ちが変化していく。 |
| カルハン・バルテス | 本作の攻め。 公爵で、ソルが知る原作小説にも登場する人物。 鳥になったソルを保護し、自由に過ごさせながら大切に世話をする。 最初はペットとしてかわいがっていたソルが次第に特別な存在となり、彼が傷つけられることには強く反発する。 |
| ドエル | ソルが知る原作小説の主人公の一人。 明るく人間味のある人物で、ピッピ姿のソルをとてもかわいがる。 ソルは当初、カルハンとドエルを原作どおり結ばせようとするが、二人の関係はソルが知る物語とは違う方向へ進んでいく。 |
| アスミール | 純血アルマ。 マナを持たないピッピであるソルに興味を示し、マナを注入したことで、ソルが人間の姿へ戻るきっかけを作る。 ソルを助ける一方、その方法がソルに負担をかけたため、カルハンからは強く警戒される。 |
| アスディオン | アスミールの部下。 アスミールに好意を寄せている人物。 |
| ライラス | ドラゴンで、カルハンの保護者のような立場にいる人物。 物語が進むにつれて、ソルが本来この世界には存在しない、別の次元から来た人物であることに気づいていく。 |
| アーサー | カルハンが養子縁組した弟。 カルハンの家族として物語に登場する。 |
| クロード | カルハンに仕える召使い。 カルハンやソルの周囲を支える人物。 |
登場人物の中でも物語の中心になるのは、ソル・カルハン・ドエルの3人です。
序盤のソルは「原作主人公であるカルハンとドエルを結ばせること」が自分の役割だと考えています。
しかし物語が進むにつれ、カルハンが見ている相手はドエルではなくソル自身へ変化。
原作では脇役ですらなかったソルが物語の中心人物になっていくところが、本作ならではの面白さです。
『公爵様の獣人ペット』を実際に読んだ感想
『公爵様の獣人ペット』は、異世界転移BLという設定だけでなく、鳥になったソルと無愛想な公爵カルハンの距離が少しずつ縮まっていく過程が大きな魅力です。
序盤はピッピ姿のソルを中心としたコメディ色が強めですが、人間の姿へ戻ってからはカルハンの独占欲や執着も徐々に見えてきます。
「原作カップルを成立させたい受け」と「いつの間にか受け本人を大切にしている原作攻め」という関係性が好きな方には、かなり刺さりやすい作品でした。
鳥になったソルがとにかくかわいい
まず印象に残るのが、鳥「ピッピ」になったソルのかわいさです。
本人は突然異世界へ飛ばされ、しかも言葉まで話せなくなって必死なのですが、カルハンたちから見ると小さな鳥が「ピヨピヨ」と訴えているだけ。
ソルの心の声と周囲から見た姿のギャップが面白く、序盤はかなりテンポよく読めました。
カルハンの手や頭に止まったり、移動中にかばんの隙間へ入り込んで眠ったりと、ペットBLというタイトルをしっかり楽しめる描写も多めです。
一方、カルハンはソルを鳥かごへ閉じ込めるようなことはせず、自由にさせながら自然に受け入れています。
この序盤の穏やかな関係があるからこそ、後半でカルハンの感情が恋愛へ変わっていく展開にも納得しやすく感じました。
カルハンの「優しい保護」から執着へ変わる過程がいい
カルハンは最初から分かりやすくソルへ執着するタイプではありません。
鳥になったソルを拾い、自由に過ごさせ、危険があれば守る――序盤ではあくまで無愛想だけれど優しい保護者という印象です。
ところが、ソルが人間の姿になり、アスミールの方法によって苦しむようになると、カルハンの反応も明らかに変わってきます。
ソルを助けるためだったとしても、彼を傷つける方法を簡単には受け入れません。
「かわいいペットだから守る」ではなく、「ソルだから失いたくない」という気持ちへ変化していくのが分かるところが良かったです。
最初から激重な攻めではなく、物語が進むほど執着が深くなっていくタイプなので、じわじわ距離が縮まるBLが好きな方にも合いそうです。
原作カップルをくっつけたいのに自分が愛される展開が面白い
個人的に本作で一番面白いと感じたのは、ソルだけが「自分は原作の外側にいる人間」だと思って行動しているところです。
ソルとしては、カルハンとドエルを原作どおり結ばせ、物語をハッピーエンドにして元の世界へ帰りたいだけ。
ところが当のカルハンとドエルは、ソルの思惑とは別の方向へ動いていきます。
とくにカルハンが惹かれていくのは原作主人公ではなく、物語には存在しなかったソル本人です。
「原作を知っているから未来も分かる」と思っていた主人公の存在によって、その原作そのものが変わってしまうという構造がうまく使われています。
最後にはソル自身も「原作をどう終わらせるか」ではなく、「自分は誰と生きたいのか」を考えるようになるため、異世界転移の設定が恋愛の結末にもきちんとつながっていました。
『公爵様の獣人ペット』ネタバレまとめ|カルハンとソルの結末まで
『公爵様の獣人ペット』は、SNSの怪しいボタンを押したユ・ソルがBL小説の世界へ転移し、小さな鳥「ピャギ」になってしまうところから始まる異世界BLです。
元の世界へ帰るため、ソルは原作どおりカルハンとドエルを結ばせようとします。
しかし、ソル自身が物語へ入り込んだことで原作の流れは変化。
鳥のソルを保護したカルハンも、次第に彼を単なるペットではなく、失いたくない特別な存在として意識するようになります。
最終的にソルは元の世界へ戻るのではなく、カルハンと共にこの世界で生きる未来を選びます。
本作について整理すると、以下のとおりです。
- 日本語版Webtoonは全65話で完結
- 韓国Webtoon『님아, 그 버튼을 누르지 마오』も全65話で完結
- 原作は韓国BL小説『님아, 그 버튼을 누르지 마오』
- 原作小説は全146話
- 本編は126話で完結し、127~146話は外伝
- 漫画だけでもカルハンとソルの結末まで読める
序盤は鳥になったソルのかわいさやコミカルなやり取りが目立ちますが、物語が進むにつれてカルハンの独占欲や執着も強くなっていきます。
「原作カップルを成立させたい主人公が、いつの間にか原作攻め本人から愛されてしまう」という展開が好きな方には、特に楽しみやすい作品です。
また、漫画は65話でしっかり完結しているため、「韓国版にだけ続きがあるのでは?」と心配する必要はありません。
一方で、原作小説には本編完結後の外伝もあります。
カルハンとソルが結ばれるまでを日本語で楽しみたい方は漫画、二人のその後までさらに追いたい方は原作小説の外伝までチェックしてみてください。
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